トレーニングプラン
修業には休養がつきものだ。ワークアウトにレストは不可欠だ。休むのは仕事のうちである。ともかく、トレーニングにレストがどれだけ大事か身に染みてきたのはようやくここ1年程である。 アメリカ東海岸のフィジカルトレーニング・コーチたちがサイクル中の…
シンプルなトレーニングプランを考えたとき 1 登りによる修業 2 有酸素やウェイトや柔軟 3 フィンガーボードやロックオフやシステムボードトレーニング これらをどのように振り分けていくかが焦点となるだろう。これがそこら辺のRPGだったら力に全振りしても…
仮にピークをつくるとしたら、ひとつの方法として 1 6〜8週間量をこなしつつフィジカルを整え 2 続く3〜4週間、量を3/4に落とすかわりに強度を上げ、その後 3 2週間くらいプチピークが来る そんなイメージが思い浮かぶ。 ピーキングももっとシンプルに理解し…
ひと月以上だったり2週間だったり、サイクルの長さはいろいろだけれど、もはやどんなやり方でも継続してコミットできればそれで十分という気さえしてきた。そして続けるにはやはりシンプルなのがいい。 スポートクライマー向けと思われるトレーニング順の決…
リーマンボルダラーが想像するルートクライマー向けのトレーニング。ンー、ルート能力を向上させるにはルートを登る方がベターだよな、そりゃ。中上級者になればボルダー壁でも問題ないか。むしろ壁面を自由に使えるかどうかが焦点になりそうである。 ところ…
多忙なパートタイムクライマーのための1時間セッションのご案内。週3回、中級者向け。 1時間を4つのパートに分ける。 1 ウォームアップ15分。 2 フィンガーボード10秒ぶら下がり×5セット。ハング間レストは1分半。およそ7分で終了。終わったら3分休憩。 3 ボ…
毎週毎週おんなじようにプッシュして、いつまでもプラトーから抜け出せない。そんなとき、少し何かを変えることができれば、伸びる筈なのだ。 気まぐれに未知の岩場に出かけたり、ジムでも「今日はモチ高いからいつも触らないヤバい課題に取り組もう」となっ…
前回の続き。 krokovski1868.hatenablog.com ンー、たとえば4ガイドライン策定、などが考えられるか。とっかかりだけのやつ。限界領域のボルダーを40分、1-4-7を3セット、フィンガーボード、体幹サーキット、とかそういうの。その日の調子に応じて選んで行う…
1 何やっても伸びる時期。高校や大学の頃、わけもわからずウェイトルームに乗り込んで、これまた訳は知らんがとりあえず重たいなあと感じるものを持ち上げたりする。果てるまでトライして、それを週に何回か続けると…あら不思議、強くなりますね。控え目に言…
岩旅に行こうとなって、以前から準備してきたのに、旅行計画にトレーニング計画が追いつかなくなって、気がついたらあとひと月を切っている。こんなときどうするかって? そりゃあ ●ひとまず登りこむ 限界グレードより下の課題を登りこむ。たいてい岩旅のス…
こないだまとめたつもりだったところに、さらにとてつもなくシンプルな指トレがウェブ上に転がっていたのでついでにメモ。どんなのかというと 「家の中でドアを通る度に桟に限界までぶら下がれ」 だって。急いでいる時はどうすんだ。 まあそれはともかく、デ…
またまた前回の続き。 krokovski1868.hatenablog.com まとめると、 1 そもそも引きつけに必要な上半身の最低限の筋肉が足りない、または諸事情により全般的な上体の筋量を増やす必要がある、なら種々の懸垂でいいし 2 安全に指力を強化したければフィンガー…
前回の続き。 krokovski1868.hatenablog.com 以下のハングの秒数でギリギリになるように、ホールドを調整するか加重するか片手ずつにする。 サンプルA(パワー) 1 5秒ハング―5分レスト 2 これを繰り返す。できなくなるか、フォームが崩れたら即終了。 サン…
指トレのことをいろいろ調べて行き着いたことには、最も効率的なフィンガーボードトレーニングプランは、実はもっともシンプルなやつなんじゃないかと。 われわれはそれぞれに登攀スタイルも違い、出せる強度も違い、主戦場も異なる。魔法の弾丸は存在しない…
前回の続き。 krokovski1868.hatenablog.com ホースト氏曰く、主な陥穽は2つあって、 1 クライミングでは3つの代謝系を全部使うので、1回のセッションで3つともトレーニングしようとする。たとえば ・キャンパでパワトレ ・フィンガーボードでパワーエンデュ…
アメリカにはロッククライミング研究者連盟のようなものがあるらしい。日本でもスポーツ・身体運動系の分野で前腕の筋力の変化等を調べたものを見たことはあるが、クライミングに特化した研究自体がそんなにないような・・・いや、調べたらあるのかな。 そう…
トレーニングしながら遠い目標を見失わないでいるのは難しい。自分の身体とクライミングについていちばんよく知っているのは自分だ、したがってどうすれば進歩できるかを真にわかるのもまた自分だ、そう思って遠大な意図と構想を持ってトレーニングを始める…
時間がない人のための20分でできる持久力プログラム。 1 ARC。オンサイトより8グレードくらい下の課題、登りながら話ができるレベルで8分間登って2分レストし、また8分登って終了。 2 パンピーなインターバルトレーニング。20分のうち1分登って1分休む、を20…
一説によるとWork + Rest = Training、だそうである。 時間がなくなってくると集中するから、あまりにゼロに近いとアレだけど「時間が足りない」とボヤけるようなら何とかならんものかねえ。 個人的には「時間が足りん」という状況に陥ったことがあまりない…
クリス・シャーマはトレーニングをしていない。最近は取り入れたみたいだが。デイブ・グラハムや、アレックス・オノルドも基本そのクチですね。 トレーニングしろと言われて「いやだって「トレーニングなんかしない」と公言して憚らない強者もいるし」などと…
学習は選択的に、近視眼的になりがちだ。自分なりのルーティーンを確立して、それを続けているとして、それでここまで強くなれたという場合、その強さでこの数年伸び悩んでいる、そういう場合、再考してみるべきかもしれない。 「人は自分の見たいものを見る…
「トレーニング」は立派なバズワードだ。老いも若きも誰もがトレーニングしたがって、健康的な身体を目指し、数分間のトレーニング動画を投稿したがっているように見える。トレーニングプログラムを売る側からすれば良いことだろうけど、探す側にはちょっと…
「ゼロである音楽って何だろう」と、一時期フィッシュマンズの佐藤君が考えていたそうである。いえ、トレーニングの話です。 トレーニングサイクルとしてクライミング界でよく知られているのは4-3-2-1サイクルだろう。エリック・ホーストの『Training for Cl…
ウォームアップボルダー(20分) 高強度ボルダー(25分) レスト(5-10分) キャンパシング(2-30分) レスト(5-10分) 30手以上のボルダー長モノ×2セット レスト(10分) 補強トレ(ショルダープレスor腕立て伏せ、体幹3種目)×2セット パワー〜パワーエン…
以前に紹介した高強度/低強度トレーニングの話の続き。 krokovski1868.hatenablog.com 調子が悪くないと感じていて、前回のハードセッションから48時間以上経過していたら、高強度の日にする。一方、そんなに調子が良くなくて、まだ48時間経っていなければ、…
クライマー向けのピリオダイゼーションの話になって「何かシンプルで良いものないかドラえもん」と思ってgoogle先生によくよく聞いてみたところ、次のようなものが出てきた。 高強度/低強度トレーニング(High& Low Training) カナダのスプリントコーチ、チ…
というバンドがいたなあ。今もいるのか、どうか。 もうシーズンに入りつつあるので遅きに失した感はあるものの、トレーニングプラン再考と行こう。 トレーニングプランをつくるのなんて簡単です。ネットを見ればそれはもう大量にある。メチャクチャある。山…
基礎、根拠。 *** トレーニングって何だ。何をもってトレーニングというのか。あれだ、あまり考えないでさっさとプッシュした方がいい。しかし気になりだすと落ち着かないな。 「トレーニングとは、少なくとも何らかの目標に向けてこれまた何らかの原則に…
トレーニング目標ごとにざっくり分けてみよう。 ・スタミナ(一日中登り続ける、長距離のハイキング、タフネスと呼んだ方が近い?) ・有酸素乳酸系持久力(いわゆる持久力、エンデュランス、とても長い持久系ルート) ・無酸素乳酸系持久力(シングルピッチ…
動画共有サイトでクライマーのトレーニングを調べたり、身近な修羅に話を聞いたりしてみても、各々てんでバラバラなことをしているように見える。 共通点があるとすれば、ピリオダイゼーションを意識していることくらいだが、とはいえこれにしても、以前書い…