前回の続き。
以下のハングの秒数でギリギリになるように、ホールドを調整するか加重するか片手ずつにする。
サンプルA(パワー)
1 5秒ハング―5分レスト
2 これを繰り返す。できなくなるか、フォームが崩れたら即終了。
サンプルB(ビーストメーカー方式、パワーエンデュランス)
1 7秒ハング―3秒レスト、これを7回繰り返す。
2 これを2セット。セット間休憩は2分半。
サンプルC(始める人向けかも、同じくパワーエンデュランス)
1 10秒ハング―5秒レスト、これを4回繰り返す。これで1セット。
2 2分休む。
3 4セット繰り返す。
一長一短ありそうだが、CがAよりはリスクが少なく(Aはピュア・パワー、ゆえにアップが不十分だと怪我しそう)、Bよりは次のハングに準備する時間が長い(ゆえにポジションをつくる余裕がある)ので、ものぐさなリーマンクライマー向けかなあ。ともあれ、指トレをしたことがない人なら、どの方式でも神経適応は起こる筈。
原則のおさらい。神経適応は比較的早く起こる。およそ数週間くらい。構造変化、とくに腱や関節についてはかなり時間がかかる。筋量の増加も神経適応よりは時間がかかる。とくに前腕についてはなかなか増えないのじゃなかろうか。この辺は直感的に首肯されると思う。
フィンガーボードにぶら下がりながら上半身の筋量増加も必要なら、AよりはB、Cの方がいいだろう。筋量より筋力の方を必要とするクライマーの方が多いだろうから、需要は少ないと思うけど。
しかし長いな。まとめるか(続く)
