ぶら下がり日誌~ボルダラーへの道~

釣りときどき岩、そして

酒盗練(2)

 大学の研究などでも、やはりスポーツはメンタルに良い影響を与えるということになっているらしい。そのなかでもとくにボルダーなどはソーシャルでかつ「(チャラララッチャッチャッチャ〜♪)ステージクリア!」みたいな要素が強いから、帰属意識や自己効力感を満足させて、みたいな説明がつけやすいのかもしれない。サーフィンについてはやったことがないからよくわからない。

 

 すくなくともボルダーはトライしているあいだは無我夢中になっているか登るためだけにフォーカスしているから、ネガティブな反芻それじたいをしにくくする効果はありそうである。目標達成への努力はポジティブなものであり、創意工夫をかさね、完登によってそれが達成されると自己効力感が上がって、すると気分がよくなって、気分がよくなると余裕ができて周囲の景色もスッキリ見えてくる。

 

 するとおなじように精進している奴ばかりがいて、話してもいないのに連中のことがわかるような感じさえしてくるからおかしなものだ。トライしている様を見ていれば、その人のことがけっこう伝わってくる、そんな風に錯覚してしまう。

 

 これに対して「うかつに登れない」と思う必要はすこしもなくて、一生懸命やればいいだけである。己は相変わらずヘボで下手だがそれはまた別のことである。

 ワンムーブワンムーブ大切にするよう努めて行けばそれでいい。そうしたい。