From One of Those Squealers

 社内における意思決定のしかるべき流れ、あとから何か言われたときに、説明しやすい形というものが、あるのである。

 

***

 

 ウチのような組織の最大の弱点は、意思決定に時間がかかりすぎる点で、業務が多岐にわたってしかも流動的、相互的であることを言い訳にするから―これは外的条件ではなく体質のなせる業だ―、結果としてこの傾向にますます拍車がかかっている。

 

 つまり少人数では決めきれないから(この業界では事態は拡散しがちである)、大勢の人を巻き込んで、その結果として当事者意識が薄れて責任の所在が曖昧になり、フリーズしたPCの如くなってしまう。「だれがやるんだ?」となって誰もやらなく、やれなくなるわけですね。だから事を企てようとする者は、実行部隊の人選と根回しを的確に行わなければならなくなる。出世する人間の条件のひとつと言っていいだろう。

 

 出世する人の条件、ですか? ほかに、太りすぎず、身ぎれいにしていること、などが挙げられる。部下に「この人のためなら多少ムリしてもいいかな」と思われることは重要である。上から引き上げられるだけではない。下から担ぎ上げられることも不可欠だ。ブヒブヒ。