簡単な事を難しくするのは頗る簡単である。
従って、ある決まった難しさの中で、できるだけ簡単に考えようというのは、ひとつの立派なやり方である。それが難しいことについては、筆者にはどうすることもできない。
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今日は1尾。少し条件が変わると途端に運任せになってしまう。仕掛けを改良して、怪しい雰囲気即合わせ、という構えで出かけたのだが、やっぱりアタリが取れない。そもそも気配が感知できなかった。ガクー。
仕掛けについては、もはや常連さんとの違いはコマセカゴの有無と糸の違いくらいしかなくなってきている。そして常連さんたちは普通に釣っている。
ウキ下は検討の余地があるが、釣っている様子からすると、それほど深タナを意識しているようには見えない。むしろ仕掛けを一直線に保つように時折糸を張り直している。ウキ下はコマセカゴから出たアミエビと同調するのに必要な距離を確保しているだけのように思う。
のべ竿の仕掛けにしても、玉ウキひとつと、ハリス1mにガン玉をひとつ打っているだけで、シンプルそのものである。
これまでリグをいじり竿を買い餌を変え刺し方を工夫して、だんだん変えるものが思いつかなくなってきた。
そうそう、言い忘れたが長竿は思ったとおりの働きをしてくれている。細長い割にパワーがずいぶんある。竿がサヨリの引きを余裕で吸収している。もう少し強くて太い魚を対象に作られているのだろう、おそらくは。
風のない好条件の日はパリッとして操作性の高い短竿を使い、風とうねりと遠投とジャンボサヨリの可能性のうち2つ以上を満たすかまたはその時々の気分によって、ルナキアさんを使うことにしよう。
ウキに関する現状報告。発泡シモリ玉より流線の方が見やすく絡みにくい。何せ蛍光色はいい。スーパーボールより見やすい。100均のマニキュアなども試したが色が微妙で、釣具屋に売っている塗料はコスパがいまひとつ。
白も蛍光色と同じくらいには目立つので、そこら辺に転がっている発泡スチロールを加工して自作しようか検討中である。
糸についての現状報告。サヨリは表層の釣りだし、道糸はPEのままでOKと思っていたのだけど、常連さんたちはどうしてかナイロンかフロロである。
いまのところは、0.4号のシンキングPEを使っていて、強度的には問題を感じていない。同一線径の通常のPEと比較して、波の影響は明らかに減っている。風については、あまり強いとやっぱりどうしようもない。何せ道糸が横風をはらんだら、どんな素材でもどうしようもないんじゃないかと思う。
長竿にして水面につけることで風をかわし、シンキングPEでうねりの影響を減らして、それでダメなのだから、もう何も考えずにフロロかエステルを巻こうかと思いはじめている。
というか、仕掛けをまっすぐに近づけるために糸の比重を揃える、くらいしか効果のありそうな手を思いつかなくなっている。
よつあみの製品で0.5号のエステルラインを見つけて、これはいけるんじゃないかと思ったところ、強度が2.7lbだった。他の釣りのことを考えると、4lbくらいは必要だから、ちょっと及び腰である。また替スプールを買うのもなんだし。
この考えで行くと、早晩ハリス止めを外して、アタリウキも減らして、という感じになってしまいそうだ。仕掛けからできるだけ余分なものを取る感じになってくる。
しかし実際にはスタティックな状況下でいくら仕掛けをまっすぐにできても、実際に海に浮かべたら流されるし風の影響を受けるから、あまり考えすぎても良くなさそうである。
最終的には、強風下でも糸の張り具合を最低限コントロールできる状態に持っていって、残りをアタリウキでカバーする形になるだろう。
ひとまずはウキ下とガン玉の再検討、それからフロロかな。
