映画の話6

 先頃ようやく『パトレイバー』を観た。アッサリ節を曲げてDVDである。

 

 数年前の秋だったか新作の話が盛り上がっていた記憶があり、たぶん連動企画であろうコンビニのワイド版が出回っていたので、改めて読んだりしたのだが、まあ何というかイマイチ乗りきれないところもあって、映画までは食指がうごかなかった。たしか池袋の文芸坐で特集していたけど行かなかったなァ。

 

 原作のゆうきまさみといえば古くは『究極超人あ〜る』であり本作であり『じゃじゃ馬ぐるーみんUP』であり、近年に入っては『鉄腕バーディ』でありこのところ吸血鬼ものを連載していた筈だ。独特のオフビート感―こう言って良いのかどうか今もって判断できない―を持った作家で、アクションもバッチリ描ける。なのにあろうことかどの作品も最後まで読めていない。

 なんで乗りきれないのか、まあ気が合わないんだろうな、きっと。そういうことってある。

 

 それでどうして今頃かというと、いいかげん押井守監督作品を観ておこうと思い立ったからだ。「要するにガンダムみたいなのが警察に配備されていろいろドタバタするんでしょ」とおっしゃる向きは一度観てみると良い。私もそう思っていました。

 

 ン、そういえばガンダムって一度も観たことがない。学生時代に学部の助手が「ガンダム観てないなんて人生の三分の一損してるよ!」とのたまったのを衝撃とともに記憶しているだけである。「あなたの人生大丈夫ですか」なんて問い返したらふっとばされそうだったけど。いいかげん観てみるか~。