まだ未定。いま現在。
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年齢序列を年功序列に変えるのは難しい。既得権益があるからだ。それに、年功序列にすると、上の世代が経験を共有しなくなったり、仕事を手放さなくなったりする恐れも出てくるから、ことはそれほど簡単ではない。
最近、降格について考えている。結論から言うと、もう少し積極的に実施していいのではないかと思っている。降格=バツ、とするのではなく、単純に能力と意欲のある人間を配置してみて、結果やれていなかったら、ひとマス戻せばいいという、それだけの話なのではあるまいか。
降格者がいないので、出たらバツ扱いされるだけで、降格および降格後の再昇進が日常的になれば、そうした見方もなくなるだろう。降格がない状態でも、結局は別の役職が、スライドやコースアウト用に使われていて、ちょっと見ればそれと分かるのだから、それだったらいっそ降格させればいいと思う。
キャリア上の後戻りの余地があった方が、本人も周りも幸せなのではないか、そんな風に感じることが、徐々に多くなってきた。
むしろどうしてそれをしないのか、不思議といえば不思議である。仕事においては、いったんできるようになったことが、できなくなるケースはあまりない、という見地に立っているのだろうか。岩登りだと、昨日登れた課題が今日登れないことは、普通にあるのだけれど。
実際、できる状態にあっても、モチベーションが低ければ発揮されないことは普通にあるから、組織としては、これはと思う人間を配置してみて、実際に発揮された仕事のパフォーマンスを確認して、それが役職に見合っていなければ、キャリアをひとマス戻す、それで一向に構わんのではなかろうか。
・・・あれ、そもそも降格がないのってウチだけか? 他の組織に勤めたことがないから、どうもその辺の感覚がない。
ずいぶん昔にスタッフさんから「定年まで居座ってくださいよ」と言われたのを、今頃になって急に思い出した。嫌だよ俺そんなの。