組織の海

 年齢序列の組織における身の処し方の話。

 

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 どんなに優秀なリーダーであっても、部下の業務をすべて把握しているわけではない。リーダーのタイプによって、把握のされ方は違ってくるが、半分も分かっていればいいほうだ。昔ながらの組織においては、管理される側は、そうしたグレーな部分を上手に使って、ぶら下がっているのが通例である。

 

 部署を巡る状況は常に動いていくから、案件と案件のスキマに潜り込むセンスが必要である。プロジェクトはわかりやすいが、そうでなくても、上長が自分の業務量を多めに見積もってくれているようなら、職場で一息つくことも、あるいは可能だろう。数秒間でもいい、職場で目を瞑れる状況があるようなら、余裕があると言っていい。もっとも、泳がされている場合もあるので、その点に注意は必要である。

 

 職場には複数の人間がいて、チームワークになることが殆どだから、上長だけでなく、同僚との関係性も重要である。このあたりは選べない部分も多いので、どうにもならないケースもままある。

 

 迷う余地があるときは上長を選ぶのがいいと思うが、それにしても、あまり優秀すぎる上長だと、こちらも引っ張られて働きすぎてしまう可能性もあるので、これまた注意しなければならない。

 

 その辺をおくびにも出さずにいくつかの部署を渡り歩くことができれば、その組織で上手にやっていけるだろう。

 

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 なお、上記において、仕事のやりがいや自己の成長などは一切考慮していない。また、流れ流されている間に出世してしまった人についても考慮していない。

 万が一、自分がそうなったら、そのときに、どうなるかを記すことにしよう。

 

 

 

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