合理主義と派閥

 合理主義はひとつの病だ。よほど重篤化しない限り決して根治しない、一種の奇病だ。

 

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 ところで派閥というのはあらゆる組織にあるそうだ。人脈のうち、共通の背景を持つものを派閥というのかどうか、知らないが、類は友を呼ぶというから、まあ自然なことのようである。

 

 人間を形成する背景は様々あるから、そのうちの一点をとらえて判断するのは早計のような気もする―学閥とかそういうの―半面、これは煎じつめると、我々の間に相互理解の時間を設ける余裕がなくなってきている、ということかもしれない。Speeding time is one of modern guilts.

 

 組織にあって、これを無視していくことはどうやらできない相談らしいのだけれど、「遠流されても気にしない」というスタンスなら、できないことはない。

 

 とくにこの組織で自分は学閥の外にいるから、あとは不要な人脈をつくらぬよう留意して、退屈の中にいれば良いように思われるが如何なものか。しばらく検証してみよう。

 

 

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