さえずるに任せておけ。
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まあなんというか、組織の現場レベルでは、基本的に人材を育てようという感覚は希薄になりがちだ。みんな仕事を増やしたくないから当然である。
できない人は教える余裕がないし、働いていない人は教える中身がない。働きたくない人は教えたがらないし、できる人は自分のプロジェクトに夢中だ。まあまあできてまあまあ仕事をする人間、というのがかろうじて教導役に向いていると言えるが、そんな奴、なかなかいないよな。
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海辺の土地で司書をするか、釣具店でパートをするか、そんな暮らしをしたいものである。身体が動くなら、岩場の近くを転々とするのもいい。
組織から足を洗った後は、パートタイムワーカーという形で、興味と適性を見極めて世の中と関わる。
とにかく帰属し、そこに貢献することだ。