臆病な自尊心

 ダメなときはダメなりに流れていくのもひとつの手なのかもしれない。何か取り返そうとしてはいけない。別のところで良くすることが大事。

 

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 どうにも暇だ。この建物内の人間の1/3は暇を持て余しているんじゃないかと思う。実際、組織ってそういうものだ。

 

 人間は本当に自分の可能性に蓋をしたがる生きものだ。これがもっと原始的な社会だったとしても事情は同じで、社会のあるところ役割分担があり、役割があるところ処理能力の差がある。

 

 もっと少人数の集団にして、1人1部門ということにして互いに干渉しないようにしたらいいのだろうか。しかしながら単独になってしまうと今度は何もかも独力でやらねばならなくなって、己の資質を伸ばす暇がなくなる可能性もある。すなわち組織の本性は腰掛けであり、その存在理由は従業員に暇つぶしに創作を行う場を提供することにある、なんて。

 

 そんなわけで人は組織に所属することになるのであるが、その資質が何処にあるかはまた別の話だ。ひょっとしたら資質のないことが発覚するのを恐れて組織の中で暇しているのかもしれない・・・まさか。

 

 

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