スマイルズ

 サウナ―ここ数年のうちにとりたてて理由もなく好きになった。オッサン化したということなのか、わからない。

 

 もはや運動など億劫そのもの、まして炎天下に体を動かすなど愚の骨頂、ということで、汗だけダラダラ流してビールをおいしく飲もうという寸法。はっきり言って不埒である。

 

 ひとくちにサウナと言ってもそれぞれで、温度と湿度、熱源の具合、他のお客との兼ね合いによって、快適さはずいぶん違ってくる。ミストサウナ、なんていうのもたまにあるが、あれは何というかやはり体にやさしい感じはする。

 

 個人的にサウナで本や新聞を読んだりするのが不思議で、汗とかポタポタ垂れないのか心配になる。紙とか痛むんじゃなかろうか。でも大抵そういう人たちは上級者なのか出るまでが長くて―私は弱いのですぐフラフラになってしまう―、あるいはあれは暑さから気を逸らすためなのか、ちょっとよくわからない。水風呂がまた良いんよね。これも温度調節がキモ、だと思う。

 

 それでさいきん自宅近くに銭湯を発見して、行ってみたらばあるじゃないかサウナ。週2ペースで入って発見したのが、暑さに強くなったんじゃないかってこと。適応したんじゃない? 

 

 この調子でいけば猛暑も乗り越えられるかもしれない。あるいはその前にバテるかも。どうなることか。乞うご期待、なんつって。