Flying Shuttle

 この国における道とは思想ではなく美意識のことである。どんなものでも美に変えてしまうのがこの国の民の美質であると言っていい。

 

 からだを鍛え、芸を練り、精神をしなやかに強くする。そのような暮らしから生まれる硬質な叙情、それが美であり道である。

 

 ・・・なんて、すぐにこういう適当なことを考えてしまうから、いつまでたっても実際的な暮らしが身につかないのだろう。地に足がつかなくて、いつまでもうかうかと暮らしてしまうのだろう。アカンやつ。

 

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 イノシシの食性を調べていて出てきたカラムシだが、カラムシといったらからむし織である。その昔、茨城に住んでいた頃、母が近所でよく採集していた。踏切の脇などによく生えていたが、近頃はどうなのか知らん。

 

 たしか飛び杼だったか、それを使って織るんよね。ウィキペディア教授に聞いたところ、ジョン・ケイというイギリス人の発明だそうである。産業革命に大きく貢献したのだそうだ。

 そんな機械の末裔が極東の島国の田舎の2階で埃をかぶって眠っているというのは、考えてみれば不思議なような気がするが、そうでもないのかもしれない。どっちなんだい。

 

P.S. ローカル注意報。この前書いたセアカゴケグモ、なんと高松サンポート合同庁舎内で発見されたという。

 

krokovski1868.hatenablog.com

 

 詳細は下の写真を参照。来夏は迂闊に自販機に手を突っ込めなくなりそうだ。