事の難易と時の長短を比較せずして、時を計ること寛やかに過ぎ、事を視ること易きに過ぐ。事業を遂げざる所以なり。(福沢諭吉『学問のすゝめ』十四編)

 

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 ときどき目標の成否や得失について棚卸しをする。蹴り倒してしまうハードルが出るのを受け容れる。世界は平和にならないが、周囲に貢献しつつ、鍛錬しつつ暮らす。

 

 大志とは無縁の人生を半ばまで歩いてきてしまった人間にとって、己が人生に何を求めるかという問題に、話はつきてくるような気がする。