Form follows function―バウハウスのデザイン原則。
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プチ情報。昔のフェンダー系のアンプでは、ベースとトレブルは0がフラットで、ミドルもついている場合は10がフラットになるという。トーンコントロールは全部フルテンにしてから下げて合わせると思いがちなのだが、実際はそうなっているらしい。そしてトーンコントロールは直線的に効くのではなく相互に作用する。
理由、ですか? わかりません。強いて言えば「それがフェンダーの音だから」だろうか。設計思想であるとしか言いようがない。
もっとも、それにしたところで、年経たアンプに現代のギターとケーブルをつないだり、最新のアンプに50年前に作られたベースを平気でつないだりするわけだから、あてにはならない。
なお、マーシャル系は古いもの以外はフルテンでフラットだそうである。筆者はマーシャルを殆ど使ったことがないので裏付けは取れていません。ちなみにマーシャルアンプはフェンダーのベースマンの回路をコピーするところから始まっているのだそうだ。
また、ローランドのジャズコことJC-120は全部5でフラット。兎にも角にも、ツマミに線が入っているものや、回したときにカチッとする場所があるときは、そこがフラットだと思えばOK、のはず。
とはいえフラットだからいいどうかは別問題なので、上記は「音作りがどうもうまくいかん、スタジオに置いてあるアンプが使いづらくて困る」というときに思い出すと役に立つかもしれない、という程度のtipsである。
この国の人間はマジメなのでつい規範というか基準を求めてしまう。筆者も意外とそのクチです。(本当に?)