ちびくろ

 我々の動きを目で追って自らの頭の重さに振り回される息子。その息子に振り回される我々。

 

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 われわれはもう十分に知っている、このチョークはフリクションがいい、あのチョークはもっと指に馴染む、三番目のはいっそう純度が高くて、四番目のははじめのと二番目のを一緒にしたよりもさらによく、五番目のはたやすく倍の時間チョークが手に残り、そして六番目のもの(これは実際にははじめのものと同じ粉であるが)は、他の全てのチョークが片栗粉に見えるほどいいということを知っている。

 

・・・ぼちぼちクライミングチョークが切れる、という話。1月を前に気がつくとあらゆるものがなくなりかけている。粉ミルクに紙おむつ、みりん、調理酒、だし醤油。

 何なら単3電池の在庫も切れていた。しゃあない、ゲームボーイから出そう。