パスファインダー

 交渉は広聴、理より利を説け、対決より解決、こういうのはちょっと探すといくらでも出てくる。むしろ回文のように作り方があるのか、そちらの方が気になってきた。

 

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 白土三平の『カムイ伝』によれば、他心通にいたるまでの読心の法として、察相・観相の二法があるという。これは相手の姿、表情、動作、周囲の状況によって相手の心を読むもので、要は洞察眼と観察眼である。

 

 この他心通を極められたらどうしようもないが、そういうことはまれである。相手の姿を見失ったり、自身の心が乱れて動揺すれば、通力はきかなくなる。

 

 結論、サトリのような奴が現われたら、さっさと逃げればいいわけか。すると鍛えるべきは逃げ足である。

 

 スタコラ サッサー!