「大衆社会」というのは、全体的に「統制」をきらい、統制側も弱腰で「緊急事態」に対する心がまえのない、抑制のきかない社会だった。ふつうの時はいいが、いったん社会全体が危機におちいると、いたるところに、贅沢で、わがままな、傲慢になった人々によって、混乱と無秩序がひき起こされる。(小松左京『日本沈没』)
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自由資本主義経済というものは、老人や病人や貧しい人や鈍くさい人やだれからも好かれない人にあまりにもつらくあたる。さりとて他にどうすればいいのかとあたられても困る。筆者も肩身は狭いのだ。
P.S. バート・バカラックが亡くなった。合掌。