万年筆の弱点。寝ころがるとうまく書けないため、夜中などにおもいたってメモすることができにくい。筆の角度がわるいとどうしてもかすれがちになるので、ブラインドでメモするにも向かない。寝ているときにかぎらず、速記の類はボールペンに軍配が上がる。
つまるところ万年筆は手段にとどまるものではない。味わうとはそういうことではないかとおもう。
趣味嗜好にコスパやタイパをうんぬんするのはわたしにはわからない。効率をもとめるのは仕事だけでたくさんではないかという気がする。
仮にそうして時間をつくっても、灰色の男たちにかすめとられてしまうので、われらの手にはのこらない。そのことはずいぶんまえにミヒャエル・エンデが『モモ』に書いている。
効率がわるくても、合理的でなくても、スイングしていればいい。スイングすれば意味が生まれるし、意味があってそこからスイングすることもある。いろいろだ。
つまるところ、他人に迷惑をかけない範囲で好きなように行くというのが、いちばんなのではないかとおもう。文章も音楽も、たのしむことがグルーヴにつながるというのは、非統計的に明らかになっている。
以上、連絡おわり。