ぶら下がり日誌〜ボルダラーへの道〜

子育て、仕事、パン、文具。ときどきファミコン。

2024-10-01から1ヶ月間の記事一覧

一周して、スタンダード

インクフローが急に滞ったので、ペン先をはずしたら、カートリッジのなかでインクが寄っていただけだった。上向きにするのが基本ということで、いつもポケットに差していたせいか。さながら傾けられた折り詰めである。 ひと振りしたら何事もなかったかのよう…

ありがとうさぎ

「これが僕か。まるで老人みたいだ」 ―アントワーヌ・ドワネル(『恋のエチュード』)― *** 精読に耐えるのが名著。速読しようとおもってもできないのが名著。編曲の際、名曲をこわせないのと一脈通じるものがあるような気がするが、実際どうか知らない。…

試しの門

「善悪は緯度の問題である」 ーパスカルー *** ある意味では、以前の部署をでたとき、わたしの命運は決まっていたともいえる。育休がなければそのあいだに肩書がついたかもしれないが、2年休んだ。 2年目の休暇取得者にたいする組織からの手当は数年まえ…

視座

「悪人ならあるいは滅ぼすこともできる。だが、惑わされた善人ばかりは、どうすることもできない」 ードクトル・クロコフスキーー *** 端役や裏方が事物を端的に語る場合がある。また、主役をどう見るかによっても、大きな流れに対する別の解釈が成立する…

風塵

手もとのふるいノートPCを破棄しようとおもい、しらべてみたところ、データを消去しなさいという。これは、なんでもゴミ箱にいれて空にすればいいというものではないらしく、初期化しなければいけないらしい。初期化というのは、PCが工場から出荷されたとき…

駄菓子屋聞書

むかし近所に「さんかくや」という駄菓子屋があった。店名だったのか知らない。Y字形になった道の合流点に建っていたので、そう呼ばれていた。 ランドセルを持っていくことができないので、友だちの家に置いてから買いにいっていた。小学校高学年のころであ…