組織
若手はおしなべて気が利かない、だからベテランの受けがわるい、そうボスはいう。 原因は単純で、雑用をさせないからだ。雑用をさせれば、気づくはずなのだ。あたりまえとおもっていた環境がまわりの手で整備されていることに。バラバラのようにみえる仕事が…
「高みに立たねば見えぬ景色もあるのだよ」ーバタフライ・ジョー(『ピン★ポン』) *** フィードバック面談での発見。ボスが微妙に若手をつかめていない。前のボスも、前の前のボスも、いってみればこれまでのボスは全員そうだ。なかには飛び抜けてすぐれ…
【オッサン】・・・和尚さんのこと。南東北一部地域の方言。 *** 4年ぶりに顧問弁護士の事務所へ挨拶にでかけたら、当然のように忘れられていた。大先生がメモをとるのに万年筆をつかっていて、4年まえはスルーしていたが、よく見るとペリカンのスーベレ…
ずっと窓際にいたのに気づいていなかった、という線もある。嫌だよ俺そんなの。 *** 復帰後の考課は最低ランク。11ヶ月以上やすむと無条件にこうなるようだ。 ずいぶんまえに是正されたとおもっていたが、まるでかわっていなかった。つくづく固陋な制度で…
若手はひとに教えるのを好む。理由は知らない。 *** 3年めが3週めの月曜にアッサリ遅刻。ボスが気づいたのが始業10分後。笑える。 鷹揚に対処しつつも、しっかり時間休「扱い」にされていた。ウチが減点方式なのはあいかわらずらしい。 かとおもうとボス…
どうやら組織から干されたようだ。いまにはじまったことではないが、本社時代のさいごとおなじ状況になりそうである。 どうやら私のあとに2年の育休をとった男性が人事ともめたらしい。結果としてなのか、さいしょからそうなのか知らないが、数ヶ月以上の長…
親しいひとがあなたに控えめな怒りをあらわしたときは、気をつけたほうがいい。その問題はあなたがおもうよりはるかに根ぶかいから。 ードクトル・クロコフスキーー *** 「でも」とそれに類する語を控えるようになってからずいぶんたつ。 このままでいれ…
我も彼もおなじ人間だというところからスタートしないで、ステレオタイプ化したあとで自分と似たところをさがしている。なぜなら差別はいけないことだから。ウンそれ偏見にもとづいた差別だyo! *** 責任をまっとうしたあとでリタイアするのである。そうで…
「デスクトップの乱れはこころの乱れ」 ―ドクトル・クロコフスキー― *** 復帰後の発見。世代交代によって、年功も序列もなくなってきている。単純に肩書だけでひとを見るようになっている。指示されたこと以外はもちろんしない。雑用などするはずもない。…
仕事は呼吸に似ている。 *** つづけていくと波の調子がわかってくる。調子がわかってくるところまでつづけられたら、ずっとつづけたほうがいい。向いているからだ。 書くことがないとおもっていると、途端にずらずらでてくる。時間をおいておなじことをべ…
ひとつずつ、ひとつずつ、退路はかりそめの希望とひきかえに燃やされ、埋められ、あるいは沈められる。 もはや換えるものがなくなったとき、われわれは絶望するしかなくなるが、「どうしてそんなになるまで気づかないのか」ときかれても答えられない。問い自…
自転車あるある。チェーンロックをしようと何かに巻きつけて、タイヤを通しわすれる。 *** 組織ばなしのつづき。能力のたかいひとを昇進させるいっぽうで、ひくいひとを容赦なくきりすてると、少数精鋭になってのぞましい、というのはよくあるトラップだ…
悪徳商会よ、わたしは帰ってきた!
観察はそれじたいが複雑な過程をへた直観なので、それをもとにつみかさねたものが事実とはかぎらない。 *** 思考の過程をしゃべるのはかまわないが、なしですませられるならそうしたい。日常のひとつひとつの行為に理由を補足せねばならないとしたら、わ…
ぼちぼち仕事の支度をしていたら、カバンからメモ帳がでてきた。開けてみると釣りのことしか書かれていない。役に立たんyo! 2年まえの自分によれば、無駄な時間の節約は時間の無駄なのだそうである。灰色の男たちが掠めとってしまうので、われらの手元にはの…
「それもいいだろう」 「それもいいだろう」 「それがいちばんいいだろう」 *** ルーティーンをつくれば仕事をはじめるのはらくになるが、仕事じたいがらくになるわけではない。つまるところ、どんな仕事でも、消耗はしていく。それを避けるべく、働きは…
なめられあなどられ見下されていることに気づかず、おどけつづけてきたのなら、もはやほんものの道化といっていい。 *** ここ10年ほど、特定の種族に対してこちらの不快さが伝わらないことがある。自足して調和しているタイプに多い。 わたしは触媒型にな…
「狭き門より入れ。滅びにいたる門は大きく、その路は広く、これより入る者おおし。生命にいたる門は狭く、その路は細く、これを見出す者すくなし。」 ―ジイド、もしくは福音書、だったとおもう。わすれた。 *** 腐敗した状態を永続させようという空気が…
マニュアルはあればそれですむものではない。手順のおおくは担当者の微妙な塩梅に依っているし、細部はそれぞれ試行錯誤のすえにたどりついたものだ。マニュアルをきちんとつかうためには、マニュアルに沿って仕事をするなかで、マニュアルの核をつかみ、マ…
文化とは、つまるところ集団のもつ価値観である。それをつくるのは無数のミクロなことがらで、ひとつひとつはとるに足らぬようにみえるものばかりだから、往々にしてないものとされてしまう。 すると平板になる。奥行きがなくなる。表層だけになる。伝統がき…
さいきんの息子。番組のおわりになるとかなしくなって泣く。泣くとヨダレがでてダブルパンチ。 *** 中間層は待っていても生まれないので、つくるしかない。ある種の組織で叱られ役をつくるようなものである。というよりは、叱られるのもバッファのひとつ…
つかってみたい修辞法のメモ。理想的な割合をあげて、つぎにそれをひっくりかえす。週に2回仕事があればなんとかなる状況で、2週にいちどしか仕事がない、など。 *** 復職者面談を電話でうけてきた。聞くと世の中にはサバティカル休暇というものがあるら…
暮らしのプチメモ。股関節を前後にスライドさせると、からだをよくひねれる。すわっていてふりかえるときは、反対がわの膝をまえにだすようにすると、うまくいきやすい。首を無理にねじらずにすむ。 *** 復職に向けてフィジカルをもどそうとして、壁にあ…
【里がえり】・・・ふっくらすること。太ること。→【増量】 *** わからないから不安、ということで、このところ仕事時の服装で暮らしている。生活リズムはいまのままで対応可なので、散歩と称して仮想出勤している。職場は徒歩5分なのでやりやすい。 朝の…
制度としての法がよくできているだけでは不十分だ。それを運用するにあたっての哲学がなければならない。ポリシーといってもいい。モットーといってもいい。価値観でもスタイルでもこだわりでも軸でもなんでもいい。とにかくそういうものが要る。 *** 前…
「富と名声とかけて海水ととく。のめばのむほど渇いてくる。」 ―ドクトル・クロコフスキー― *** メンバーシップ型とジョブ型があるとして、メンバーシップ寄りの組織のばあい、ジョブ型にちかづいてはもどるという動きをくりかえせばよい。ときどきジョブ…
【律】・・・たましいおよび自然についてのかんがえのなかから抽き出される。 *** ビジネスモデルが強固で業界の既得権益も大きく、のこりのパイがすくないとき、すなわち新規開拓はむずかしいが放っておいてもある程度の収益を保てる仕組みがととのって…
乳幼児あるある。親が見せたいものにかぎって無反応。 *** 年功序列の組織の性格をみるには、賃金の仕組みをみればいい。といって、賃金体系をかえれば性格がかわるかどうかはさだかではない。 賃金がはっきりと年功序列なら、できるだけながく居座るしか…
自分を守るためにあることないこというやつ―雑魚。 *** 組織とうまくつきあいつつ、折り合える範囲でそれとぶつかる自己の行きかたを練る。それが塩梅であり、ちゃんとしたことばでいえば節度なのではないかとおもう。 ひとのあいだだけではない、あらゆ…
悪人のほんとうのこわさは、うわべは好もしいということだ。 ―アルフレッド・ヒッチコック― *** 20/20は「あと知恵」、80/20は「パレートの法則」。パレートはこの法則を発見したイタリア人学者の名前だそうである。要はものごとの大事なところはぜんたい…