2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧
パソコンを日常的に使い始めたのは大学に入ってからだが、その頃はまだ、レポート書いたり、たまにネットを見たりする程度だった。 学内のパソコンがまだフロッピーディスクを受け入れていた時代である。 そのうちに学校の端末が一斉にMacに替わって、そのと…
全ての文章は自ずから要求する速度を持っている。詩は大抵の場合、電報のように読んではならない。逆の場合については論を俟たない。詩のような電報はけっこうあるけれど。 この速度は、文字の大きさやレイアウトにはじまり、句読法、統語法、書く文の長さ、…
この前近所の油そば屋で晩麺を啜っていたら、隣の2人組のひとりが耳につく話をしていた。 男はその日の朝カップラーメンを食い、昼は醤油ラーメンを食い、そしていま夜に油そばを食したという。麺が好きなのだ、そう男は言い、隣の男がそれに同意したところ…
やりがいは落ちているものではないそうだ。探し求め、見出すしかないと、そういうことか。 *** 専門性を高めた結果、仕事が属人化して組織効率が下がる。仕事を手放さない人になってしまわないように、塩梅が重要ということだろうか。 しかし誰でも同じよ…
あまりに真っ当であるがゆえに現実には異端であり、あまりに確固としているがゆえに例外として扱われている。 *** ひとまず起きるまで寝ていよう。
S・ワンダーはいい。ぞくぞくする。最高だ。・・・こんなざっくりした言葉は何の説明にもならない。 しかしながら、世にはどこが、どうして、どの位いいのか言葉にするのをためらわせるものがたしかに存在する。 断言しよう。どのような言葉も、彼の音楽を語…
わからない。不明である。そうしたことが、世の中には、たいへん多い。 *** 岸からイイダコが釣れたら最高なのではないか、そう思って、このところ調べている。瀬戸内と言えばイイダコだし、昨秋、船から手軽に釣った記憶もあるから、岸からでも狙えない…
昨日、スーパーファミコンソフト『トルネコの大冒険』をクリアした。初見から30年近く経っている。 このゲームの開発者は天才だと思う。敵やアイテムやワナの配置が毎回絶妙で、何度プレイしても飽きない。 いつかの記事にも書いたけれど、「1000回遊べるRPG…
ビリー・ジョエル『ピアノ・マン』 *** ―Sing us a song, you’re the piano man, sing us a song tonight.― バーには古いアップライトピアノが置かれている。それはいちおう掃除されてあるのでホコリはかぶっていない。調律も定期的にされているし、ハン…
怒りは意図の反射から生じる。望まぬものが返ってくる度いつも眉を吊り上げるのは良くないとは思うものの、怒りを避けようと意志をも薄めてはならない。 望む仕方、意志の持ちよう、受容のありよう、これらを閲し、吟味し、調整して、彫琢していくことだ。あ…
ニック・デカロ『イタリアン・グラフィティ』 物語はときにニック・デカロの音楽のようにはじまる。気がついたらはじまっていて、そうして心地よくいつまでも続く。 でもこれはこう書いてしまっても一向に差し支えない。さり気なくエレガントにはじまり、最…
頭がいたい。割れるようだ。医学は日進月歩で発達しているようなのに、はるか昔から続くこの痛みを止めることができんとは。二日酔いの歴史、それはアルコールのそれとほぼ同時にはじまった。そして現在に至るまで続いている。 原因は2つ考えられて、ひとつ…
サヨリについて。常連さんから聞いたところ、どんぐりウキがアタリを取りやすいらしい。よくは知らんが「ヒュッ」と沈んでいいらしい。 サヨリグに関しては、遠投カゴの下に、1メートルまで行かない程度の長さのフロロを取り、そこにウキなりシモリをつけ、…
今日はカワハギを6尾、サヨリ73尾。100への道は遠い。 *** カワハギは相変わらず運任せ。今日の発見は、中層でも釣れることがある、というくらい。 なぜか頑なに底の少し上を狙っていたが、カワハギが目視できるくらい浮いているなら、ときに中層を狙うの…
人間の主たる構成成分は、才能や技能ではなく、性格である。そして性格は世間の海を泳ぐ中で不断にかたちづくられる。 しかしながら個々の人間はひとつの性格を完全な形で持つことは出来ない。完全な性格を持ったが最後、その人間は性格にとって代わられてし…
鉄壁の壁、新しい新作、沿岸沿い、返事を返す、等、等。トートロジーといっていいのだろうか。必ず必要、などは強調されていいんじゃないかという気もする。 *** 今日は平日カードを切って庵治半島へ。軽量タコタックルのままイカも狙おうという魂胆であ…
そういえば今季はまだ桃を食べていない。えっ? もうシーズンアウトした? 梨に葡萄にマスカットにメロン、とにかくこの国の果物は高すぎるのだよ。高くて買えないからシーズンもわからなくなっちまう。そのうち味も忘れちまうんじゃないか。 *** 久しぶ…
先日の釣果に味を占めて今日も出撃。庵治半島北部にはこれまでに見たことのない数の小型船が出ていた。そのくせ港には青物師どころか釣り人がほとんどいない。 昨日にもまして潮が複雑で、かつ風もあったのでカワハギを早々に諦めて鶴羽へ。あれは釣り船じゃ…
ピロティ。いや、ピロリ。 *** クモは家の中の害虫を食べてくれる、ということで、見かけてもそのままにしていたら、徐々に大きくなっている。チャスジハエトリという小型のイエグモの一種で、事務所などでも時折見かけることがある。黒いボディの背に白…
知り合いに毎日鉱水ばかり飲んでいる男がいた。彼はパンナというイタリアのミネラルウォーターがたいへん好きで、家の冷蔵庫を開けるとミルクやビールの代わりにバンナがつまっているという具合だった。 そんな彼は食に関して一風変わった信念を持っていて、…
先週末はカワハギを釣りに庵治半島に出かけたものの、ここ最近になく潮の流れが速く複雑でかつ当ててきていて、風はないのにずいぶん釣りにくかった。2尾釣ったところで鶴羽に移動したら、今度はまったく魚信がない。 「こりゃいかん」と思ったらサヨリが湧…
ラーメン屋の主人は今日も暢気に仕事をしている。据え付けられたTVからは夕方のニュースが流れ、本棚にはマンガが数冊置かれている。 ラーメン屋にマンガというのは定番の組み合わせだが、ラーメンなんて伸びたら不味いうえに汁がはねたりする食べものにマン…
午前中の事務所でインスタント・コーヒーを飲みながら嘘の効用について考える。たのしく嘘をつこう、宣伝カーに乗った背広姿の小太りの男が白い手袋を振って、拡声器でにこやかに語りを披露しつつ通り過ぎて行った。 頭の中が大量の糸ミミズに支配されている…
それにつけてもしがないイチ音楽ファンとして苦言を呈したいのは、輸入盤 CDの上部に張られているシール、あれは何とかならないものかね? あれを一度でキレイにはがせたという人間にまだお目にかかったことがない。 「PULL」と書いてあるからと思って引っ張…
どこかしら前回の続き。 1 人が集まる 2 組織ができる 3 組織体の洗練、業務の細分化 4 末端の人間が機械化 5 末端の人間とかかわるエンドユーザーが機械化 6 4、5とかかわるすべての人間の機械化 ※機械化のスピードは幼児と老人においては極端に遅くなる。 …
ある者は暇な時にじっとしていられるのに、ある者は暇つぶしに仕事をしてしまう。同じく暇を与えられても、違いは出るものだ。この違いがどこから来るのかは、久しく謎のままである。 暇なときにじっと座っていられるのはどういうわけなのか、まだ誰にも聞い…
●ジャコ・パストリアス『モダン・エレクトリック・ベース』 ベース教則ビデオの名作。ジャコの音源は数多あれど、ひょっとすると適当にアルバムを聴くよりこれを観た方が面白いかもわからない。 ジャコのオリジナル・アルバムは難解でイマイチのれないことも…
じゃがたら『南蛮渡来』(1982) *** やあやあ、待ちわびた反乱の季節がやってまいりました。みんな己の皮膚を裏返しにして、ついでにたましいもひっくり返して、新鮮な血の匂いのする空気にさらしてあげましょう。 そうして怒りパワーが全身をかけめぐる…
しかし猫は得をしていて犬は損をしているというのは、もはや疑いの余地のないところである。猫は人間より賢いと思っている人もいるくらいだし、人としゃべれるのにあえて黙っているのだという人もいる。猫をかぶっているのというのだ。しかし猫が猫をかぶっ…
タイトルに「ぶら下がり日誌」とあるくせに、まったくぶら下がっていない。 「これではいかん」ということで、写真の通り、ぶら下がりマシーンをもういちど製作した。都で作ったときより①門の幅に余裕を持たせ②板にボードを固定する位置を少し下げ③門を下部…