RIP 13.

 ラーメン屋の主人は今日も暢気に仕事をしている。据え付けられたTVからは夕方のニュースが流れ、本棚にはマンガが数冊置かれている。

 

 ラーメン屋にマンガというのは定番の組み合わせだが、ラーメンなんて伸びたら不味いうえに汁がはねたりする食べものにマンガは不適格なのではないかといつも思う。サンドイッチみたいに食べながら読むというわけにもいかないし。

 

 それでもやはりラーメン屋にはマンガなのである。これは少なくとも僕がものごころつく前からそうなのだから、少なくとも過去三十年くらいの歴史はあるはずだ。それだけあればなかなかのものだと言わざるを得ない。きっと私の考えもつかないところで、ラーメンとマンガは固い絆で結ばれているのだろう。知らんけど。

 

 で、店内にどんなマンガを置くか、というのがラーメン屋の格を決定づける隠れた、しかし非常に重要なファクターとなってくるのだが、その話はまた今度。