つまるところ、才能に理由などないのである。
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無能なひとは何も教えてもらえない。あまりひとに何も教えないと反感を買うのは、囲いこむせいだけではない。
さりとてなんでもかんでもオープンにすると、マウントされるか見下されるかあなどられる。したがって、たいていは自分を守れる範囲でうまく按配しているのが実情である。
ひとが打ち明け話をしてくるとうれしくなるのはそういう事情があるためだが、とはいえこれも平気でウソを打ち明けてひとを操作しあうことが常態化しているので、気をつけなければならない。
およそこのようにして大阪の男はかたちづくられる。ほんとうかね?