「調子に乗るのは若者の特権である」
―ドクトル・クロコフスキー―
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どうやら若手はサービス残業が悪だという認識にとぼしい。たんじゅんに働きすぎている。道理で出張に行けていないわけだ。
同期に倉庫の仕事を教えるついでに、フォルダにぐちゃぐちゃにつっこんでいた書類を廃棄箱へ投げこんでいた。予想した通りのことをするので笑える。
若手なのだからあたりまえだが、つまるところ余裕がない。ギリギリになってようやくシュミレーションしたりしている。真面目というべきか遅いというべきか、わたしとおなじであまり容量がないのかもわからない。
真面目に取り組んでいても見通しが甘いので結果としてもつれやすくなる。紛れがおおくなる。いってみればすべての取組を寄り切りで勝とうとしているようなもので、うっちゃりや肩すかしなどはできないし、相手にふいに張り差しをくらったりすると、とたんに体勢を崩してしまう。相手の動きの予測ができていないのと、殴られ慣れていないのに加えて、自分に都合のいいシミュレーションにしてしまいがちなようだ。
万事そういう調子なので仕事の仕上がりは甘い。ルールに沿って何かをするのは得意だが、その運用はできないという典型的なパターンである。それでも、おもてだって振りかざさないだけ、10年まえの若手よりはるかにいい。
それにしても若者は不満が顔にでる、声にでる、態度にでる。かつての自分を見るようで笑える。若いってそういうことだyo!
ブーメランになるまえにおわりにしよう。チャオ!