ぶら下がり日誌〜ボルダラーへの道〜

子育て、仕事、パン、文具。ときどきファミコン。

文具

チンブー族

文具ばなしのつづき。万年筆のまえの羽根ペンの時期が長かったことは以前の記事でしらべたが、羽根ペンのまえはなんだったかとGoogle先生に訊ねると、スタイラスペン、すなわち尖筆であるとの答えが返ってきた。西暦79年、ポンペイの遺跡から発掘された青銅…

羽根かたまごか

羽根ペンといえばガチョウであるが、実物を見た記憶ものこっていないし、アヒルとのちがいもはっきりしない。なんならアヒルとドナルドのちがいも指摘できるかあやしい。 ひとまずアヒルはカモ、ガチョウはガンの仲間だそうである。くちばしがひらべったく首…

そろそろそろっと

万年筆ばなしのつづき。どうやらなんでもかんでも寝かせればいいというものでもないらしい。結局、そのときどきでインクのでかたがぜんぜんちがう。この不安定さがすこしでも解消されればとおもうのだけれど、そうはいかない。 ブライトレッドのあとにロイヤ…

いろんないろがすき

ブライトレッドのあとにロイヤルブルーをいれたら、ぶどう色になっている。このまえのボルドーともまたちがう色。 こうした微妙な色のちがいを味わうのはたのしいが、インクがでにくくなってきた。これは、マズいぞ。 万年筆はふとしたことでつむじを曲げる…

万年床筆

いまごろ気がついた万年筆関連のtips。ペンを寝かせるとインクがでやすくなることがある。ペン先の模様のぜんたいが見えるくらい寝かせたところ、わりと調子がよくなった。 どうしても鉛筆やシャープペンやボールペンになれているので、筆圧をかけるためにペ…

白山

眼鏡店のはなしもしたいけど。万年筆ばなしのつづき。 モンブランのインクの説明書では3ヶ月ごとにメンテナンスすることを勧めている。とくに 1 しばらくつかわなかったとき 2 インクの色をかえるとき 3 インクフローがわるくなるか、インクがでなくなったと…

どんないろがすき

いろんないろがある。 *** 万年筆ばなしのつづき。いわゆる赤や青よりは、ひとつひねった色というか、何いろともつかない色のほうが、書いていてたのしい。わたしはいまのところモンテグラッパのボルドーに拍手をおくりたい。 ところで近所にむかしながら…

暑い国から来たインク

家族がハワイみやげになぜかモンブランのインクを買ってきてくれた。同梱されていた2019年版の説明書によると、染料インクの種類はミステリーブラック、ロイヤルブルー、ミッドナイトブルー、バーガンディレッド、アメジストパープル、タフィーブラウン、ア…

如意軸

前回のつづき。 krokovski1868.hatenablog.com ダークグリーンのジャイアントカートリッジがすごい早さでなくなったので、おなじくペリカンのブライトレッドをいれたところ、黒からボルドーになって、ようやく赤になった。これなら採点につかえそうだとおも…

自罪筆

ジャイアントカートリッジの減りが早すぎる。古すぎてインクが蒸発してしまっていたのかも。つぎの色であそべるから一向に構わんとはいえ、竜頭蛇尾の感は拭えない。見ためは長もちしそうだったんだけどな。 ダークグリーンがなくなったので、おなじくペリカ…

こまごま

どうしても書く時間がこまぎれになるので、万年筆でゆっくり書くというわけにいかない。ボイスメモは精度が足りないし、出先でひとりごとを呟くわけにもいかない。となるとスマホのメモに書くしかなく、どうにかならんかとおもい、利き手だけでなく両方の親…

Light as a Feather

羽根ペンばなしのつづき。岩に行く途中で鳶らしき羽根を拾った。 krokovski1868.hatenablog.com ひとまず消毒しようということで熱湯をかけたらすこし縮んだ。とりあえず陰干ししているが、これからどうするか。 軸の長さを確保するため、羽根をいくらか切り…

おしょうしな

【オッサン】・・・和尚さんのこと。南東北一部地域の方言。 *** 4年ぶりに顧問弁護士の事務所へ挨拶にでかけたら、当然のように忘れられていた。大先生がメモをとるのに万年筆をつかっていて、4年まえはスルーしていたが、よく見るとペリカンのスーベレ…

イリュージョニスタ

乳幼児あるある。かくすでもなくオモチャをどこかへ置きっぱなしにして、大人がさがすと大きなものでもなかなか見つからない。 *** イリュージョン、というほどではないが、イカスミにも似たような意味合いはありそうだ。正確にはイカスミはタンパク質の…

自分時分

「デスクトップの乱れはこころの乱れ」 ―ドクトル・クロコフスキー― *** 復帰後の発見。世代交代によって、年功も序列もなくなってきている。単純に肩書だけでひとを見るようになっている。 指示されたこと以外はもちろんしない。雑用などするはずもない…

懐古主義

懐古趣味にはしらないひとというのは、生涯現役を貫いているということなのだろうか。真空管と万年筆であそんでいる人間には知る由もない。 ある種の手仕事の品というのは、ほかのあらゆる面で後発にのりこえられても、無視できない独自の味わいがのこって、…

For Quill Pen DIY

乳幼児育てあるある。片づけたものほど荒らされやすい。 *** ところで羽根ペンは自力でつくれるらしい。ガチョウでなくても、カラスの羽根でもかまわんらしい。 たまにそのへんに落ちているので、こんど見つけたら拾ってこようとおもう。うちの近所だとト…

催花雨

ストレッチ素材のジャケットを2年間ハンガーにかけっぱなしにしていたら、肩が波打ってしまっていた。これを「けにょけにょ」または「2枚肩」と名づけてみたが、名まえをつけたからといって元にもどるものでもない。スーツにはだいぶなれたから、雨がやんだ…

この色は、なに

さいきんの息子。パソコンからテレビにつないでYou Tubeを見せたせいで、立ち上げると期待の眼差しでこちらを見る。ブログはスマホから投稿することにしよう。 *** 万年筆のインクばなしのつづき。 krokovski1868.hatenablog.com ダークグリーンもいい。…

気がつけば霧中

退屈なときはすぐにそれとわかるものだが、何かあたらしいことに関心をもちはじめても、自分ではそれに気がつかないこともある。いつのまにか夢中になっているのだ。 *** 日用品調達のついでに文具生活でインクを物色してきたところ、手にはいる目ぼしい…

さるえび

めずらしく夢を見て、起きたら中身をわすれていた。よくあることだ。 夢を見た、というと、寝ているあいだに脳が情報を整理しているのだ、と返されることがときどきある。するとなべてこともなく日々を送っていることになるが、いかがなものか。 じっさい、…

インク沼

万年筆のインクばなしのつづき。 krokovski1868.hatenablog.com Royal Blueは1日たつと青にかわっていた。いつもレポート用紙に書いていて、PCに清書したらくずかご行きにしているので、たまたま気がついた。 こうなると、インクの色の変化をたのしむという…

Axis

ひとの一生とかけて回る独楽ととく。じょじょにブレが大きくなり、やがてとまる。 *** このごろ万年筆の調子がイマイチ。実家に一緒にもちかえらなかったせいか。やはり毎日書かないとダメらしい。 ペン先を洗わずにカートリッジをかえてみたところ、色は…

万年筆とギター

つまるところ、万年筆もギターも、ちゃんと扱わないと真価を発揮してくれない。タッチのよしあしのどちらも際立たせるからだ。一流の品はつかい手の水準をよくもわるくもあらわにしてしまう。 理由の如何を問わず、結果として自身の属性とし刻印されてしまっ…

Royal Blue

ようやくというか、万年筆のインクカートリッジがなくなった。およそ5か月かかった計算である。コンバーターの導入はまた今度にしよう。 krokovski1868.hatenablog.com 見習いパイロットは正社員に登用されず、スタッフ扱いとした。インクボトルをつかいきる…

万年筆と行く

オノトのN号のファインかミディアムを触ってみたいが、さがすのはビンテージナショナルよりむつかしそうだ。丸善のオノトモデルならあるかもわからない。 krokovski1868.hateblo.jp *** 万年筆ばなしのつづき。 krokovski1868.hatenablog.com 冬になって…

万年筆の効能

ほんとうにじぶんがその立場になると、かえって書けなくなる。わからないうちは書けるが、わかると書けなくなる。 まるでモリエールにでてくる人物だ。自分の書くことをまず経験してみなければならないが、いくらか経験すると、こんどはそれを書く気がぜんぜ…

やりくりパイロット

さいきんのあそびは「べっぽう」。むげんとうぶをしたあと「パワーボムは投げるのではなく、落とすッ!」といいつつフトンにスローに着地させる。おろすときに下腹を張っておかないとからだを痛めるので注意。 krokovski1868.hatenablog.com *** 万年筆ば…

新入りパイロット 

印税は検印に由来する。発行部数ぶんのちいさな紙に印をもらって出版許可としていたものが、印紙税に印象が似ていたので、印税とよばれるようになった。 *** 万年筆ばなしのつづき。 krokovski1868.hatenablog.com 件のパイロットだが、とにかくなめらか…

見習いパイロット

【蔓延筆】・・・筆がはびこってイトミミズのようにのたくり、一向に収束しないさま。 *** 万年筆ばなしのつづき。 krokovski1868.hatenablog.com しらべていくと羽根ペンの時代がとにかくながい。19世紀にはいってようやく、ペン先が金属のつけペンが登…