2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

万年筆の効用

硯海に波をおこし、筆端に黒雲をよぶというような、詩的で悠長な態度は、パンクというよりはただの懐古趣味であり、懐古趣味というよりは外連であろう。 *** 気の合わなかったものが時をへてふとなじむことがある。そこまでながくものをつかうことがなく…

Mercis Mille Fois

降って湧いたはなしで家に電動コーヒーミルがやってきた。父が後継機種を買ったのである。 品はカリタのナイスカットミル、シリアルは15555。全部でなん台製造されたのか、あるいは現在も生産されているのか、いずれも不明だが、5がよくならんで気合がいいと…

吸って吐いて、しずかにさわげ

ずいぶんむかしに友だちと登っていたとき「息吐くと力抜けちゃうじゃん」といわれて首をかしげたことがあったが、いまになってふと思いあたることがあったのでメモ。 たしかに、長く吐くと力は抜ける。ストレッチのときとおなじだ。いっぽう、みじかく強く吐…

事務所ぐらし

【簡易裁判所の待合室】・・・数分間というみじかい時間が大幅に刻まれ、刻まれる1分1分が遙かに伸びていくので、いくら経っても1分しか経っていない永さになってしまうことをいう。 *** オフィスで生活するときのtips。 ・「おはようございます」「お先…

頭のいいひとたちのいうことは

ここ3日ほど季節はずれの風邪をくらってウンウンいっている。育休をとってこのかた、ひとに会わない暮らしをつづけているのに、どうしてこうなるのかわからない。日ごろの行いとしかいいようがない。 どうやら免疫というものは、ミトコンドリアや筋肉とおな…

小さな物語、その先

60sの理想と解体 70sの政治主導 80sの享楽と膨張 90sの絶望と閉塞 00sの模索 10sの達観 ・・・などと15年ちかくまえに書いていた。10sは忍従として、20sが諦観にならないことを祈りたい。 というわけで、ドクトル・クロコフのかけあし80年。 50年代は大戦の…

Third Stone from the Sun

もちものにはそれぞれもち味があり、もち味がわるければもたないし、味がわからないとたのしめない。そういうものだ。 *** 万年筆とりあつかい備忘録。 ・何はなくとも平滑な紙に書くのがいい。レポート用紙などをつかうとヌラヌラ書けていい。 ・筆圧を…

Mille Mercies

さいきんの息子。うれしいとき、かなしいとき、感情のたかぶりはすべて地団駄であらわされる。 *** みるみる子どもが大きくなっていくのはいいのだが、いっぽうでコーヒーミルの調子がわるい。分解洗浄してもよくならない。症状は先代のときとおなじで、…

アドセンス現状報告

アドセンスばなしのつづき。 krokovski1868.hatenablog.com どうもサブブログのほうが素敵な広告がでているようにみえる。やはりというか、内容を個別化したほうがいいみたい。いずれにしても、はてなブログのだしている広告とダブルになるので、誌面のガチ…

自潤筆

コクヨが国誉であるといまごろ知った。はずかしいyo! *** これもおはずかしいはなしだが、自分で自分の字がよめなくなるのはよくあることだとおもっていた。だからメモの類はすぐにPCにかきうつすようにしている。 したがって、運わるく清書されなかった…

Dust My Broom

【職場の時計】・・・午前中はおそく、午後ははやくすぎる。午前中は重力にさからって針がうごくのでおそい。昼下がりは時計の針が重力の影響をうけるのではやい。アホか。 *** 縦割り組織で上に困ったときの対処法。 ・上の上に縦で相談するのではなく、…

懐中筆

さいきんの息子のブーム。 ・かぷかぷわらう。泡をぷくぷくいわせてあそぶ。 あろうことか「パ」を忘却。「マンマ」にとってかわられた。Noooooo!!! *** はてなブログから過去記事を振り返りましょうという旨のメールが届いたので、整理していたら、以前…

セピア

ペンはラテン語の「ぺナ(羽根)」に由来する。 *** 万年筆ばなしのつづき。 krokovski1868.hatenablog.com インクには、染料と耐水性に優れたパーマネントの2種類がある。パーマネントは顔料インクやカーボンインクとよばれ、代表的なのはいわゆるブルー…

中華料理のメニューの読みかた ~初級編~

「えーと、つぶ貝の刺身、和風ガーリックポテト、玉ねぎのたまねぎソース、たこ焼きのミートパイがあるよ」 「・・・?」 *** 漢字で書かれているのに何がなんだかわからない、それが中華の料理名である。英訳でもついていればいいが、いつもあるとはかぎ…

その後のアドセンス

サブブログのアドセンスばなしのつづき。 krokovski1868.hatenablog.com 嫌儲というか、そういう気持はあってしかるべきなのだが、背に腹はかえられないというか、唯々としてしたがってしまう。組織人のかなしい性である。ほんとうかyo! メインブログを申請…

氷の微笑

長期休暇の眼目はリソースの整理にあり、もっといえば心技体のとらえなおしにある。 *** 長期育休はなにかと肩身がせまい。とくに親より上の世代のひとには、何かしら稼いでこないと存在価値は認められない。穀つぶしのプータローよばわりである。 現状で…

Led Zeppelin

飛行船と万年筆から『ツェッペリン飛行船と黙想』という本にいきあたった。 krokovski1868.hatenablog.com krokovski1868.hatenablog.com はずかしながら、上林暁という作家を知らなかった。どうも文学は敷居がたかくて食指がうごかない。 濃淡でいえばあき…

越後屋

さいきんの息子のブームはブロックや積み木など。ひところより絵本の棚にいかなくなった。 積み木を積まないでならべては片づけ、片づけてはぶちまけ、あーでもないこーでもないしている。かとおもうと、柔らかいブロックを放りなげたり、握りつぶそうとした…

手経験値

向田邦子のエッセイに、ときどき印刷屋さんがでてくる。かんがえてみれば、現代のブロガーは、ひとりで書き、編集し、印刷しているようなものかもわからない。 推敲の機会がふえるいっぽう、発表するまえに他人の目にふれることがへった。むかしはいちど出版…

吐墨筆

万年筆ばなしのつづき。 *** ペンもキーボードもフリックもなかったら、つけペンと毛筆しかなかったら、ものを書くひとはこんなにふえなかったかもわからない。かんたんに書けるから、書いてしまうのである。ことほどさように、道具の進歩があたえる影響…

ハイ!

乳幼児あるある。 ・トテトテあるく。 ・あらゆる起伏や凹凸につまづく。そのたびに絵にかいたようにころぶ。 *** 息子、まえぶれもなく「ハイ!」を習得。呼びかけると一定の確率で手を挙げて返事をくれる。もっとも、なん度かやるとすぐに飽きてしまう…

歯が命

むかし、岩を登っていたときに急に足が肉離れをおこして「なんもわるいことしてないのになんで怪我するんだ!」といった知り合いがいた。 こういうひとは非アスリート的である。常在戦場、ウォームアップ不要の武道家とはちがった次元で、非アスリート的であ…

Fountain Pen

むかしは「つけペン」というものがあったのだそうだ。なんならいまもある。つかったこと、ないなあ。 *** 万年筆の由来三説。 1 丸善の輸入販売担当が金沢万吉さんだったことから「万さん筆」とよばれ、それがいつしか「万年筆」となった。 2 明治末期に…

空は高すぎる

上越線に注意! ドアが半自動の際は手で開けてください。 *** 基幹となるターミナルだというのに、駅前から見える景色はほぼローカルだ。土曜の昼まえだというのに人出がほとんどない。車もすくない。完全に移動のための中継地点といった趣である。 構内…

コンピテンシー

ひとの内面のさまざまな要素の組み合わせのこと。 *** もっているリソース、すなわち所持品と資質や技能の整理。1年たってようやく棚卸しも目処がついてきた。 結局、ギターも万年筆も属性のようなものだ。20年ちかく認めないぞとがんばっていたが、もは…

スクルト

自己認識がすすむほどに不安もさしせまってくる。不安は欲の裏だからだ。 *** どこでもできるかんたんに守備力をあげるためのtips。 ・お尻をしめて、肩をおとし、腹横筋を張る。 下腹にちからをこめる、とおもってもいい。腰骨に両手をあてた状態で、息…

横好きの壁

せっかくサブブログもできたし、Googleアドセンスを申請したものの通らず。ガクー。 ポリシー違反だというのできいてみると ・コンテンツがない、または有用性の低いコンテンツを含んでいる ・作成中である ・アラート、ナビゲーション等、行動が目的で使用…

Thor Hammer

「ごんだら」という地名をしらべていたら、ごんだら煮だの権田雷斧だの、おもしろそうなものがどんどんでてくる。ごんだら煮は岡山の郷土料理、権田雷斧は越後の仏教学者だそうである。Google先生はつくづくもの知りだ。 *** 前回のつづき。 krokovski186…