降って湧いたはなしで家に電動コーヒーミルがやってきた。父が後継機種を買ったのである。
品はカリタのナイスカットミル、シリアルは15555。全部でなん台製造されたのか、あるいは現在も生産されているのか、いずれも不明だが、5がよくならんで気合がいいといえばいい。購入日は2011年4月14日なので、干支を1周してうちに来たことになる。
さっそくバラして内部をブラシで掃除し、本体等を乾拭きして、いざ挽いてみるとはやいはやい。あっという間に挽ける。挽きのバラツキはゼロではないものの、微粉はあきらかにすくない。フレンチプレスで淹れているのでちがいがよくわかる。
メカニカルなデザインも味わいととらえれば、趣もないといえなくもない。ただし音はひかえめにいって騒音で、音響面では無遠慮きわまりない。工事現場のとなりで淹れるには向いているかもわからない。
そんなわけで、義父にもらったコーヒーミルは本来のアウトドア用にもどし、室内はもっぱらこれでいくことにした。もはやフレンチプレスにこだわる必要もなくなったが、味わいが気に入ったので、しばらくドリップと併用していこうとおもう。
フレンチプレスはなんとなく適当に淹れているが、抽出方法もいくつか流派があるようだ。おもなちがいは
・豆と湯量の割合
・お湯を入れたあとで混ぜるかどうか
・抽出がおわったあとに表面の膜をすくってすてるかどうか
・注ぎはじめをすてるかどうか
計量器の上で抽出できないときは、粉を入れて、お湯をいれたら、いったんまぜることになる。そうしないと、粉が表面でふくらむので、湯量がわかりづらい。
計量器のうえで抽出するやりかただと、お湯をいれおわったときにきれいに三層になれば成功といっているものもあったが、真偽は不明。
まぜたほうが抽出はされやすそうではある。湯温が均一になるし、豆と湯の触れる面積も多くなる。ただしまぜると押すときに重くなる気がする。
抽出しようとするほど雑味はふえていくから、これまた按配だろう。豆の味わいごとのむフレンチプレスは、どちらかというとその点はおおらかにかんがえてよさそうだ。
とにかく敵は微粉である。飲んでいくうちに雑味がふえてきたら、飲みおわりにすればいいのだが、気にしながらのむことにはなる。
「抽出したあとペーパーフィルターで濾す」と書いているものもあったが、コスト面で不採用。かわりに茶こしをつかっている。ペーパーフィルターは白いもののほうが紙のにおいがつきにくいと書いているものもあったが、要継続確認。「注ぐときにはじめの部分をすてる」というのも、冥利がわるくてできていない。
懐のかるさを抜きにしても、どうしてもミミっちさがとれないが、これも性格とあきらめて居る。以上、連絡おわり。