氷の微笑

 長期休暇の眼目はリソースの整理にあり、もっといえば心技体のとらえなおしにある。

 

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 長期育休はなにかと肩身がせまい。とくに親より上の世代のひとには、何かしら稼いでこないと存在価値は認められない。穀つぶしのプータローよばわりである。

 

 現状では、まわりに軽んじられるのに慣れていないと、ながい休みをとるのはむずかしい。その点は向いているといえるかもわからない。

 

 兎もかく、ブログでも釣りでもギターでも、ある程度のマルチタスクはできておかないと、復職したときにつかいものにならなかったら、自分もまわりも困ることになる。たんに休むだけであれば、労働者の権利を行使し、制度をあたりまえに利用しただけだと居直ることもできるかもしれないが、もどったときに仕事がポンコツすぎて他人によけいな迷惑をかけるのは、いただけない。それで笑ってすませられるほど、私は人間ができていない。

 

 なんせ粛々とリソースの整理と棚卸をすすめていくのみである。以上、連絡おわり。

 

 

P.S. ところで父は『氷の微笑』をみるとバーボンをのみたくなるという。わかるような気はしないでもない。