アドセンスばなしのつづき。
寝ながらニュースをみていたら「ダークパターン」ということばがきこえてきた。要はぬかよろこびさせて買わせるというふうに理解したが、Caveat Emptorとはいえ、ここまでくると芸風も荒れ放題である。
不注意につけこんで誤クリックを誘発させるのも了見はよくないが、こちらのあさはかさとリテラシーの低さにつけこんで、心理的圧迫によってクリックさせるとなると、誘発というより強制であり、商売というより恫喝めいてきこえる。そういいながらお先棒を担ぐようなことをしているわけだから、控えめにいってバツである。言語道断である。
リアルではその筋のひとたちによって連綿とつづけられてきたことを、だれもが仮想空間上で匿名の立場から不特定多数に仕掛けられるようになってしまった。前提の変化といってすませてしまうには、あまりにもsavageな時代になったものである。
そもそも、クリックされなくてもそれが認識されるだけで広告主としては元をとれているわけで。クリックされれば御の字、買ってくれればいうことなし、ということなのだろう。
そうなると、ネガティブな認識にならないように気をつかう必要が生じて、先生はこれをユーザーエクスペリエンスといっておられる。サイドレールやアンカー、全画面広告などはその類だろう。
教祖からありがたいおことばを賜って、それをいいように按配してうけとる。Google 帝国というよりは、グーグル教といったほうが実情には合っている。この国では宗教とファッションの区別がつきづらいので、はからずも流行にのったかたちになっている。
広告をいれてみてようやくわかったが、有用性のたかいページをまずつくって、有益な情報を提供し、アクセスをあつめて、それからアドセンスを申請する、というのが本来の順序なのだろう。なんならアドセンスのまえにアフィリエイトがくるのだろうが、ことごとく逆になっている。
兎もかくもうすこしもようをみてみよう。