もっと不思議

 昨日、スーパーファミコンソフト『トルネコの大冒険』をクリアした。初見から30年ちかくたっている。

 

 このゲームの開発者は天才ではないかと思う。敵やアイテムやワナの配置が毎回絶妙で、なんどプレイしても飽きない。

 いつかの記事にも書いたけれど、「1000回遊べるRPG」というのは決して誇張ではない。

 

krokovski1868.hatenablog.com

 

 今回クリアして「もういいや」となるかと思ったが、さにあらずで、さらに条件をきびしくしてプレイしようか考え中である。

 

 はじめて遊んだのはたしか小3のころだったと思う。友達の家で代わる代わるトライしたが、当時は地下20階くらいが限界だった。

 

 現在、ゲーム実況というジャンルは完全に確立された感があるが、その原型というのは結局、ひとつのゲームをオフラインで皆で囲んでいたころ、ハードでいえばファミコンからPCエンジンネオジオをはさんでスーファミやプレステまでの時代、ゲームセンターで格ゲーや音ゲーが流行った時代、なんとなく85〜95年くらいにあるのじゃないかと思っている。

 

 いまはYouTube等でRTAやTAS動画を見ることができて、それ自体がひとつの作品であるといってさしつかえない品質のものに、良くも悪くも手軽にアクセスできてしまう。開発者とおぼしき人々のプレイ動画などは、当時は内輪ネタであったものが、配信によって日の目を見ているわけだけれど、ああいうのはアマチュアからすると完全に異次元である。

 

 「そこまでやるか」というきらいはあるものの、それ以上に「ひとつのゲームでここまで遊べるのか」と感心する気持のほうがはるかに強い。投げ銭でもなんでも、作品を公にできて、それに価値を付与できる仕組みがあるのは、よいことだと思う。  

 

***

 

 閑話休題トルネコの記憶。

 

 ダンジョンは3つあって、チュートリアル的な「ちょっと不思議のダンジョン」からはじまり、「不思議のダンジョン」にうつって、それをクリアすると「もっと不思議のダンジョン」に入ることができる。

 

 「不思議のダンジョン」の27階で「しあわせの箱」をとって地上にもどれば基本的にはクリア、だったと思う。時間がたちすぎて詳細を忘れてしまった。エンディング後、「しあわせの箱」をあけた状態でプレイすると、「もっと不思議のダンジョン」に入れるようになる。

 

 「もっと不思議のダンジョン」の地下30階で「奇妙な箱」をとって地上にもどれば表向きは完全クリア。これだけでもけっこうむずかしいが、このゲームにはまだ先がある。「不思議のダンジョン」も「もっと不思議のダンジョン」も、地下50階に「証明の巻物」、最深部である地下99階には「さいごの巻物」が落ちている。これらを拾ってくるのである。

 

 小学生だった当時、これらは単なる噂に過ぎず、真偽を確認した者はまわりに誰もいなかった。自分が「不思議のダンジョン」においてこれらを持ち帰ったのは、いまからおよそ10年近く前である。結論からいうと、噂は本当だった。そして昨晩、とうとう「もっと不思議のダンジョン」で地下99階まで行って「さいごの巻物」をとって無事生還した。

 機会があれば是非、プレイしてみてください。おもしろいから。