組織

選取り見取り

乳幼児あるある。親が見せたいものにかぎって無反応。 *** 年功序列の組織の性格をみるには、賃金の仕組みをみればいい。といって、賃金体系をかえれば性格がかわるかどうかはさだかではない。 賃金がはっきりと年功序列なら、できるだけながく居座るしか…

自利自利

自分を守るためにあることないこというやつ―雑魚。 *** 組織とうまくつきあいつつ、折り合える範囲でそれとぶつかる自己の行きかたを練る。それが塩梅であり、ちゃんとしたことばでいえば節度なのではないかとおもう。 ひとのあいだだけではない、あらゆ…

80/20

悪人のほんとうのこわさは、うわべは好もしいということだ。 ―アルフレッド・ヒッチコック― *** 20/20は「あと知恵」、80/20は「パレートの法則」。パレートはこの法則を発見したイタリア人学者の名前だそうである。要はものごとの大事なところはぜんたい…

按排

「人は城、人は石垣、人は堀。」 ―武田信玄― *** 10年ちかくまえ、職場で配られたパンフレットに「1時間のうち10分間、席を立って休憩しましょう」と書かれていたことがあったのだけれど、こういうのは善し悪しではないかとおもう。興に乗っているときに…

Weight

生きることは日常の重さを引き受けていくことだし、引き受けなければそれはそれでプレッシャーをうける。背負ったら背負ったで重いし、背負わなければどこからか足をひっぱられるようにできている。 ひとによって重さの内実がかわるだけだ。荷を意識していな…

Working Class Poet

自由を得たければ自由を話題にしないのがいい。クライミングでホールドをとりにいくとき、そっぽを向いたほうが遠くまで手をのばせるのと似ている。 *** 好きなようにのる。どんなのりかたをしてもいいし、だれにも指図されない。好きなところに限界をき…

上級管理職、高級官僚。

さいきんの息子。電源の切れたiPhone5cをもって得意げ。 *** 己が職業的良心と呼んでいるものを、ひとによってはモーターという。あるひとは信条といい、またあるひとは習慣の産物という。べつのひとは流れであるといい、ほかのひとは偶然の結果だという…

間野・天野!

「コメントをください。私たぶんなんか見落としてるだろうから」 *** プロジェクトが成功するときというのは、有能なリーダーが指名された場合もあれば、結果的に優れたリーダーが出現した場合もある。後者の場合、リーダーが統率したのではなく、結果と…

蚯蚓は虫の岡っ引

この会社では おもしろいことをいうと 罰せられます (ドクトル・クロコフスキー) *** 「ありえない」を連発するひとは現実認識がせまく、「もはや狂気」などと安易に口にするひとは正気の範囲がせまく、すぐに「おかしい、矛盾している」などというひと…

九牛の一毛

形式が複雑になるにつれ、形式を守ることが目的化する。よくあることだ。そのうちに手順を守ることに汲々としはじめ、それ以外の工夫をすることなどおもいもよらなくなる。度しがたい形式主義だ。 *** 部下は上司の期待に応じた働きをすることになってい…

事務所ぐらし

【簡易裁判所の待合室】・・・数分間というみじかい時間が大幅に刻まれ、刻まれる1分1分が遙かに伸びていくので、いくら経っても1分しか経っていない永さになってしまうことをいう。 *** オフィスで生活するときのtips。 ・「おはようございます」「お先…

Dust My Broom

【職場の時計】・・・午前中はおそく、午後ははやくすぎる。午前中は重力にさからって針がうごくのでおそい。昼下がりは時計の針が重力の影響をうけるのではやい。アホか。 *** 縦割り組織で上に困ったときの対処法。 ・上の上に縦で相談するのではなく、…

氷の微笑

長期休暇の眼目はリソースの整理にあり、もっといえば心技体のとらえなおしにある。 *** 長期育休はなにかと肩身がせまい。とくに親より上の世代のひとには、何かしら稼いでこないと存在価値は認められない。穀つぶしのプータローよばわりである。 現状で…

Thor Hammer

「ごんだら」という地名をしらべていたら、ごんだら煮だの権田雷斧だの、おもしろそうなものがどんどんでてくる。ごんだら煮は岡山の郷土料理、権田雷斧は越後の仏教学者だそうである。Google先生はつくづくもの知りだ。 *** 前回のつづき。 krokovski186…

あたまのなかがかゆいんだ

あまりひんぱんに指摘され、あまりなんども回答され、そのたびにひとところに落着いているので、あとからかんがえようとするものを古いわだちにひきこんでしまう。なんの話? *** あるものの整理、もっているものの整理、すなわち棚卸効果。長期休暇のメ…

あわてる乞食は貰いがすくない。

生真面目なひとは公私混合に向いている。そうでないひとは公私混同してしまうので、よくない。 *** ひとをつかうなら、ひとを育てなければならない。育てたひとだからつかえるのである。だから私にはずいぶん早い。 甘えと甘やかしが横行すると、人間生活…

協働体なのだから。

職場からガンがいなくなったら、人間関係がよくなって、ひとが減ったのに生産性が向上して、社員満足度もたかまった。よくあることだ。組織は足し算ではないのだから。 *** 目標ばなしの拾遺。 ・自分の評価をかんがえた目標と、自分の能力向上のための目…

就中

気分をよくするにはとにかく仕事をはかどらせることだ。そして、はかどった日に、しかるべき人に気づいてもらい、それについてポジティブなコメントをもらうことだ。 *** 組織とモチベーションに関する備忘録。 ・達成一律報酬より、出来高制にしたほうが…

瘋癲

岩登りをすると達成動機の強化につながる。自己充足的になるか競争的になるかはその先のはなしだ。 *** モチベーションばなしのつづき。 krokovski1868.hatenablog.com パンデューラによる自己効力感を高めるための方法。それぞれボルダーに置きかえると …

話がながく感じるのは、余計なことをいうからだ。

長ばなしのあとで、どうだったかときかれたら、いつかのスパルタ人のようにこうこたえよう。すなわち「出だしは忘れました。つづきはよく聞いていませんでした。いちばんよかったのは、結びです」と。 *** 目標ばなしのつづき。 krokovski1868.hatenablog…

多士済済

哲学的アフォリズムが頓智にしかきこえない。こんなトンチンカンのいうことが信用できると思いますか? 信用しないで下さい。 *** むかしながらの組織においては、上をうやまい、人間関係に気をつかえば、はたらくこともさぼることも自在である。ただし給…

多事多端

この国はかつて平等主義だった。いまは民主主義になったのか知らん。 *** 年功序列はこの国の文化的体質だから、かえようとしたら教育システムからいじらないとならない。かるく3世代はかかる。 学歴にはいい面もあって、お勉強さえできれば生まれも育ち…

老兵の役割

肩書きが人間をつくるというのは半分だ。役割は部署のなかで相対的に作られるものでもあるからだ。 *** 年齢序列は親分子分の関係によって裏打ちされているので、年功序列になっても一気に壊れないでなし崩し的に変質している。変化はゆるやかにしか起き…

吹流

モーゼは人々を連れてエジプトを出たのち、ユダの荒れ地で40年過ごした。約束の地であるカナンに入るのは、モーゼの副官的存在であったヌンの息子ヨシュアが指導者となってからである。 *** よく知られている対処法だが、職場に嫌いな人間がいたら文字通…

パロパロ

武装した将はいかなる場合も平伏する必要がない。 *** 往々にして、歴史の長い組織ほど、しきたりやお作法が多く、それだけ惰性に陥りやすい。そうした組織でどうしても単独プレーをせねばならぬときは「上長のうかがい知るところではない」というのが重…

ウチ→私ども

「会社のプロとアマチュア自営業、どっちがいい?」・・・どっちも嫌だよそんなの。 *** 現場は決まったやりかたがあるようでない、ないようである。したがって、ひとによってやりかたがまるでちがってくる。臨機応変なサバキには経験がものをいうが、当…

木地師

どんな動物でも、群れを率いるボスは挑戦を拒否できない。拒否することは敗北を認めることであり、ボスの座を降りることを意味する。 *** 組織には責任の所在というものがなく、いったんことが起こればけむりのごとく問題をうやむやにしてしまう。固陋な…

万古不易

学問とは心を澄ませ感受性を守る道である。これホント。 *** 昔は騒がせ屋と処理屋がはっきりしていたが、今は騒乱は未然に察知され起こりを抑えられ、建設はとうに済んで安定を維持するのが主だから処理も目立たない。結果として搾取と横暴はブラックに…

木人路

また非常階段から切りとられた空をながめる日々がやってきた。変わることもあれば、変わらぬこともある。暫く海をながめていれば、そのうちに溶けてなくなるだろう。おそらくは。 *** 眠っても眠っても調子がもどらない。もどらなすぎてこれが普通なんじ…

讃洲への手紙

お元気でしょうか。 閑職になり(元々ですが)皆様のスケジュール上を散策しておりましたら、Sさんが長期休暇になっているではないですか。腰を抜かしてしまいました。 お病気ではなさそうですが、やはり見限ったということでしょうか。 やあ、どんどんお知り…