ぶら下がり日誌~ボルダラーへの道~

釣りときどき岩、そして

木人路

 また非常階段から切り取られた空を眺める日々がやってきた。変わることもあれば、変わらぬこともある。暫く海を眺めていれば、そのうちに溶けてなくなるだろう。おそらくは。

 

***

 

 眠っても眠っても調子が戻らない。戻らなすぎてこれが普通なんじゃないかと思いはじめている。過ぎ去りし好調の日々よ。花はどこへ行った。遠くから誰かのうすら笑いが聞こえる。イライラさせるぜ、まったく。

 

 身体のあちこちがかたくこわばっている。休んで休んで、もっと休んでみたものの、ちっともよくならない。ゆるまない身体は木でできた人形のようだ。すなわち木人。因って木偶に至る。

 

 ・・・などと2年前に書いていた。次はまた2年後か。参るねえ。