蚯蚓は虫の岡っ引

 この会社では おもしろいことをいうと 罰せられます

(ドクトル・クロコフスキー)

 

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 「ありえない」を連発するひとは現実認識がせまく、「もはや狂気」などと安易に口にするひとは正気の範囲がせまく、すぐに「おかしい、矛盾している」などというひとは視野がせまい。

 

 過剰な情報がもたらされても現場は混乱する。ちょうどいい塩梅というのが、あるのである。

 

 情報収集や分析している時間がもったいなくなるときもある。どこかで切り上げないと、いつまでも決められないということになりかねない。ただでさえ決めるのをおそれるひとは、それじたいを目的化して、自分も他人もだましながらえんえんと調査をつづけることになりかねない。

 

 計画は修正されるためにあり、ルールは破られるためにあるのかどうか、知らないが、計画を立てるより即興を得意とするタイプのひとは一定数いる。たいていの場合、彼らは処理能力に非常にすぐれている。大量の情報をすばやく分類できるし、しかもそれが必要なだけ正確であるという具合。変化の多い状況をうまく捌いていくことにかけては、彼らの右に出るものはちょっといない。

 

 何がなんでも計画どおり、というわけにいかない。先が読みきれない以上、状況がかわれば、やりかたもかえていくのが自然だし、変化に対応できるように自分自身を柔軟に保つことが必要なのではなかろうか。

 

 統制経済ではあるまいし、ものごとをきめたとおり、何がなんでもうごかしてしまう、というのはどうもねえ。潤いというものがない。

 

 以上、定期連絡。