未来が過去に勝つのは、未来が過去をのみこむからである。
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こころこそ こころまよわす こころなり こころにこころ こころゆるすな
こういうわかるようなわからんようなのはそこらじゅうにある。それに比して
あかあかや あかあかあかや あかあかや
こっちはパワー感がすごいのよな。何がちがうのといわれても困るんだけど。
このあいだ、近所の公共施設にでかけたら、水道週間にまつわる標語の入選作がでていて
みてんまい さめうらが なっきょるで
というのがあった。真んなかの句が裏からはいって、話体とともにみごとに律動している。なんちゅう句じゃとぶっとんで、いそいで帰って妻に聞かせたら「みてんまいって何」といわれた。おいでまいの親戚かとおもったらしい。
もっといえば、私も、早明浦ダムからごうごうと水が流れ落ちていくさまを威勢よくうたいあげているのだと早合点していたが、そうではない、早明浦ダムは渇水しがちなのである。おまけに水道週間といえば節水である。だからこれは「泣いている」のである。
もっとも、今年は貯水率が100%だから、どっちの意味でうたったのかは、小学3年の作者にきいてみないとわからない。
つくづく野には兵がおおい。あまりにもグッときたので、己もちょっと俳句をやってみたくなった。以上、連絡おわり。