Winding Road

 「わざわざ残業したことはないし、ぐうぜん居残ってしまったりすると、おもわず悪態をついてしまう。うーむ、前進あるのみだ」

 

 ・・・などと3年まえに書いていた。なにを言おうとしていたのかぜんぜんわからない。

 

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 遠まわりをしてなにが得られるかというと、辛抱づよさと学びかたが得られる。過程がみじかいと、制限のなかでなるべく早くものごとを習得したり、理解を深めたりする場面が訪れにくい。

 

 世の中で起こることの多くはわれわれの希望に反して遠まわり型であると思う。あたりまえの結論でも、それがほんとうにそうであるとわかるまでに、平気で10年くらいかかったりする。

 

 この国の教育システムはより早く多く詰めこんだ者が勝つ仕組みになっている。しかしながら、マルチタスクなどはただの習慣の産物にすぎない。仕事上の処理には役立つかもしれないが、人生のほかの局面においては、たいした効力をもたない。すごそうに見えてもだまされてはいけない、そんなのはまやかしである。

 

 なにごとも理念に基づいてなされなければならない。ビジョン、といいかえてもいい。合理化も例外ではない。なんのために、なぜ、という、もっとも根本的な問いにもとづいておこなわれなければならない。

 

 ・・・ウッ、むかむかする。はきそうだ。車酔いかもしれん。