舞茸

 つくづく、継続は大事だと思う。続けていなければすぐに元に戻ってしまうようなアクティビティにつきこむ場合、それを支えるのはもちろんモチベーションだが、それ以上に預かって余りあるのは習慣の力である。

 

 習慣づけの上手さには自律心が絡んでいる気がして仕方がない。習慣づけのコツも探せば出てきそうなものだが、その調子で行くと早晩「朝スッキリ目覚めるコツ」など調べだして、ついには布団から出られなくなってしまう、という事態を呼び込まないとも限らないから、検索する気にならない。

 

 「寝だめ食いだめはできない」といわれる。食いだめについては、脂肪は立派に貯蔵されるものの、一生分をまとめて食べられはしない。

 貯筋についても同様である。たしかにマッスルメモリーは存在するが、それはどちらかというと「昔操った杵柄」カテゴリに入る。

 

 休まず跳び続けられるウサギが最強なのだけれど、たぶん速筋だからすぐに疲れてしまうのだろう。だから追い抜かれたくなければウサギからクラスチェンジするしかない、そう思ったらすでに人間だった。

 

 自分自身と都度相談して、ペースをコントロールして、コンスタントに走り続けて、安定して遠くへ達する、人間は自律によってそれが可能なのだ。

 

 と、ここまで書いてきて、ひょっとしてできるのは「貯金」だけなんじゃないかという気がしてきた。すなわち働きだめである。

 

 ・・・やれやれ。嫌だよ俺そんなの。

 

 

 

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