費府

 フィラデルフィアのこと。

 

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 手もとのコーヒー豆がなくなった。業務スーパーをはじめとする格安の製品は、欠点豆がけっこうまじっている。もともとの豆が二番手なのか、コストをさげるためにハンドピックを簡略化しているか、その両方かと思われる。

 

 したがって、気になるときは、挽くまえにじぶんで選りわける必要がある。それで量が9割になっても、まだ十分に安く、豆の質が一級でなくても、インスタントよりはずっといいから、しばらくはこのままいこうと思っている。

 

 いくつか業務スーパーをまわってみたところ、モカブレンドか、ブラジルとコロンビアのブレンドの二択だった。前者は中煎り、後者は中深煎り。できればブラジルかコロンビアかキリマンジャロで中煎りの豆があればいうことはないが、そうそう思い通りにはいかない。

 

 このまえ自家焙煎をためしたときの感じだと、モカのほうが豆が小さく、もろい傾向があったので、深煎りにしづらいのかもわからない。深煎りにすれば、苦みやえぐみもごまかしやすくなるのだが、それができにくい。

 

 いっぽうで、モカの香りのキャラクターがわかりやすいので、結果的に製品にうまくちがいをもたせることにつながっている。たぶん狙ってこういうラインナップにしているのだろう。

 

 ブラジルの中煎りをのめばもうすこし理由もはっきりすると思う。製品がでているかどうかを含め、ゆるく継続調査。

 

 というようなわけで、いったんモカブレンドをのむことに決定。これが生産中止にならないことを願うのみである。以上、連絡おわり。