ぶら下がり日誌~ボルダラーへの道~

子育て、仕事、パン、文具。ときどきファミコン。

道行

 組織において、独力でことを成そうとするのは基本的に不可能である。仲間をあつめなければならない。

 

 これに関連して、といっていいのかどうかはわからないが、ドラゴンボール世代とワンピース世代にわかれるという、冗談のようなはなしを聞いたことがある。乱暴にいえば前者は個人戦、後者は団体戦である。

 

 10年以上勤めていれば組織内の人脈はできる。ところがどっこい、ウチは人材がいない。もとがぬるま湯なので、下からも逸材がはいってこない。10年で状況は悪化して、つよい仲間はふえていない。

 

 強いていえば、今回は、封殺されたり握りつぶされたりするというより、のらりくらりと延期されるだろうというくらい。せめてもう1枚、まともな手札を引けないとダメなのだけれど、ちがう部署へ行ってしまった。あちゃー。

 

 すくない人材なのだから、配置に迷うこともないとおもうのだけれど、人事にとどまらず、業務畑も日常に忙殺されて、組織の先行きを見通せないらしい。業界がどこへ向かっていくかを洞察できないと、ぶら下がりつづけることもできないのに、おんぶに抱っこにおしっこという具合。ぶら下がりがまだマシにおもえてくる。

 

 拾ってもらった恩は、おつりで埋もれるくらいには返した。もうひとつ火中の栗を拾うくらいはかまわない。甲板に上げないで船倉に閉じこめるというなら、泥舟に乗船はしない。

 

 あと3年で沈みだし、沈みだしたら浮かぶ目はない。こちらはそのあいだに食糧を準備し、ヘリを手配し、救命ボートも確保しておく。

 

 以上、連絡おわり。

 

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