太陽の嘘つき

 夏はバテる。ただでさえフィジカルのよわいところに、この熱と湿度ではたまったものではない。太陽光線で体が焼け焦げてしまう。

 

 だいたい、35度とはどういうことだ? へたをすれば自分の平熱より高い。むかしはいくら暑くても32度くらいのものだった。すくなくとも私が子どものころはそうだった。

 

 夏の東京の気温が34度を超えだしたのはいつからなのだろうと気になって、グーグル先生に尋ねてみたら、1950年の時点ですでに超えているという。まるで気がつかなかったな。記憶違いというやつか。しかしこんなことを調べている時点で、もうじゅうぶん暑苦しいよ。

 

 夏バテを防ぐために週にいちど鰻を食べることにしたところが、当然のごとく所持金があっというまに底をついた。おまけに効果が実感できないなんて。そりゃないよ、ねえ。