ヘミングウェイはソリッドすぎて平凡さと外見が一緒になった。一方、ダシール・ハメットはソリッドすぎて前衛性と外見が一緒になった。
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最近の驚き。うーめんの束を鍋に入れるとき、先に中心部を指で押し抜くと、外周部が自然に落ちて束を破らずに済む。
個人的には「液体の入った瓶を空にしたいとき、逆さにして回すと遠心力が使えて早い」というのと同じレベルの発見だった。いやまあ、瓶の中身を空けるというシチュエーションはそうそうないのだけれど、それにしても、である。
さておき、うーめんは麺が短いので小鍋でも作りやすいし、油を使わないのでヘルシーだし、茹で上がりも早いので、いらちなソロボルダラーにはもってこい。味もいいです。ちょっとしょっぱいのが難点か。
それにしても讃岐に来てから体内の小麦粉比率が間違いなく上がっている。讃洲はうどんとマクドナルドに支配されているので、県民の仮想GI値のようなものが測れるとしたら、相当高いんじゃないかと思う。
せめて八分搗きの米でも用意できればいいのだが、近頃では精米機もあまり見かけないし、米はやっぱり東北がいいしで、なかなか難しい。昔の地理資料など繙くと、四国地方は少なくとも半世紀前は米作中心であったはずなのに、どうしてうどんがこれほど強いのかわからない。
それより何より問題は米の味である。米の品質自体は高いと思うのだが、やっぱり気候なのかなあ。たんなる好みかも。旨すぎても困るというのだから、もはやただのワガママである。
現状、地産地消ということで、観音寺産のもち麦をときどき混ぜ込んでいる。味は文句ないが値段が通常の倍。トータルで節約できるとはいえ、これもちょっと厳しい。直売所に安値で出ていたら買うという位が現実的か。
ただただ道遠し。