おなじ

 組織の中で生きていくにあたっては、そっと末端に留まるほかはない、そう考えていまに至っているものの、年とともにそれもむずかしくなっている。やれやれと天を仰ぐほかはない。

 

 しかし年をかさねるごとにものごとの新たな側面が見えたり、見通せなかったものが洞察できるようになったりするのは、これはやはり年の功なのだろう。こういうものはやはり年相応にしか発達していかないから、どんなに老成しているように見える人間がいたとしても、蓋をあければそれはやはり年齢なりである。

 

 組織内でさまざまな人間が日々関わりあっていくなかに、このことがどのような影響を与えているか、思わず考えたくなってきたが、また今度。ひとまず、ウオ釣りと岩登りは結構似たところがある、と書いておわりにしよう。