ミツバチの話

 四六時中奉仕している印象の働きバチのなかにも、働かないのが一定数いるそうだ。学者たちが「病気やケガをしているのか」と思ってそのグループを取り除けても、またおなじ数が働かなくなった。

 「有事の際の先兵のようなものか」と思って敵をぶつけてみたところ、そういうわけでもないらしい。門番のようになにかを守るということもない。

 

 こうした「働かないバチ」が、高度な社会性を持つミツバチにおいて見られるというのは、どこか示唆的である。バッファのような役割なのかな。「疲れたらあっちに行けばいいや」という。

 セーフティーネットというか、そういうものなのか。謎である。