米は一年、木は十年、人は百年。
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・・・ウーム、無不為の中で無為に至るというのはわかるが、無為の中で無為に至るのは難しいみたいだ。してみるとある種の目標というものは、直接狙わずに間接的にアプローチした方が望ましいのかもしれない。
もし何かを達成しようと努力して、どうにも煮詰まってしまったら、目標に関連のある事柄を探して、しばらくそれにつきこんでみるのもいいのかもしれない。よしんばそれで目標が達せられなくとも、標的からしばし距離を置くことで頭が冷えるのは、それだけで十分良いことだからだ。