「なまじ筋書を知りすぎると逆に迷いが生じる」などという輩がいたら、注意して見さだめたほうがいい。すぐれた兵法家は、他人のつくった筋書を意識しすぎると本領を発揮しにくくなるものだ。
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つねに話のなかにテーマがあってそれをむずかしいことばで解いていくため、うっかりそれをつかみそこねると、ぜんたいに何がなんだかわからなくなる、そういう話しかたをするひとと対面したときに、うっかりしてしまったときのメモ。
1 相手の発言がおわるまで待つ
2 発言内容をいいかえる
3 同調し、語尾をくりかえす
話のテーマがつかめるまでこれをつづける。途中で相手のボルテージが下がったと感じたら、話題を変えるか、レベルを上げて出直す。
1は相手のターンエンドを見届け、自分の手番になったことを確認する意味合い。テーマがつかめているならいきなり長考してもかまわないが、その場合、悪手は許されないし、手が出なかったときに相手にわたすことばをよくよく吟味しなければならない。
テーマがつかめるまで2と3で手をわたす。自分が相手の話のテーマをどれくらい理解できているかによって、2と3のあいだをうごいていく。テーマを掴めたと感じたら、1にもどって、時間をつかいながらテーマをおもしろく解く努力をする。
主題があってそれを変奏するタイプのひとの場合、主題が自分に響いていないと対応はむずかしい。主題をもとにモチーフを展開させていくようなひとのときは、とりあえず展開を追っていければ、まだとっつきやすいといえる。
こういうとき、つねに最善手を求めすぎると、相手に手をわたすことができなくなる。さりとて適当な手を打つとしだいに相手にされなくなってしまうので、これも気をつけなければならない。
この種族と話すときはどうやっても局面はわかりにくくなりがちなので、複雑になるのをおそれないことも大切である。
・・・なんのことやらわからなくなってきた。いったん連絡おわり。