舞闘独楽

 「一度まわり始めたオレを止めるのは至難!!」

―ギドー(『Hunter × Hunter』第6巻)

 

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 里からもどった息子はミニカー好きになっていた。しじゅうブーブーいわせている。

 

 ちかごろのミニカーがそうなのか、むかしからそうなのか知らないが、精巧さにおどろく。これならコレクターが大勢いても不思議にはおもわない。

 

 そういえば、たまに近所の踏切のちかくに撮り鉄のひとたちがくるのだが、彼らとミニカーマニアに接点があるか知らない。あるかとおもって書いてみたが、のりもの以外の共通点はないかもわからない。

 

 大なり小なり、鉄道好きというのは、複雑なものごとが臨機応変な調節によって規則正しく整然とうごきつづけていくことを好む種族ではないかとおもっているが、これも合っているか知らない。乗り鉄撮り鉄、呑み鉄などいるそうだが、どれもたのしいのだろう、きっと。

 

 はなしをオモチャにもどすと、トミカのほかに、むかしながらの独楽をもちかえってきていた。子はまだ自分ではできないので、わたしがあそんでいる。さかさ回し―正式名称があるのか知らない―がむつかしい、などといっていると、あっというまに時間がすぎていく。

 

 けん玉もそうだが、むかしの玩具はシンプルで飽きがこない気がする。もっとも、そういうものだけがのこっているという線もあるので、これも一概にはいえない。

 

 知らないことを知らないまま放置しているばかりで、われながらあきれてくる。独楽と組織人の類似性についてはまたこんど。以上、連絡おわり。