放談

 「慎みて怠ることなかれ」。出典は日本書紀、だったかな。忘れた。

 

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 この2年ほど、図書館のブックバンクをつかってやたらめったら濫読しているが、今回、ひさしぶりに反面教師にしたいものにぶつかったのでメモ。

 

・ひとでも作品でも、それについて語るときは謙虚さがないとバツ。へりくだって、下から見上げていないとバツ

 

・ハイブロウな連中の書くものはエラそうなのでバツ。彼らの箱庭的教養は無視して、自分が読んでグッとくるものにつきこむ。

 

・肩に力がはいりすぎるのはバツ。腕まくりして書くのもバツ

 

・何はなくとも愛嬌のないのはバツ。ひととおり世間の辛酸を味わっていないひとの書く随筆はバツ。創作はどうか知らん。

 

・つまらない言いわけや手つづきをするのはバツ。あくまで言い放つ。

 

 ときにはエラそうしてもいいが、その場合、いっていることと反対のことをするようこころがける。首尾一貫などというものには実生活でも紙の上でも無縁でいることだ。

 

 以上、連絡おわり。