「軽薄だねえ」
軽薄の神様のような彼が嘆くと、何やら重みがあった。
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レーズン酵母づくりの経過。コーヒーメーカーのとなりに置いてみたり、日のあたる畳のうえに置いてみたり、はてはニワトリのごとく抱えたり、いろいろやってみたが、どれもピンとこない。おなかが冷えただけだった。
「そうだ炊飯器があったわい」とおもいついて、保温モードにしたところ、こんどはものすごくあったかくなってしまった。これは、マズイかも。
本やウェブでしらべたところでは、26~30℃くらいが発酵にはちょうどいい温度ということになっている。60度をこえるとイーストは死滅するという記述もチラホラみかけた。
あわてて炊飯器の温度をしらべたら、だいぶ高いようなので、しくじったかもわからない。「バカはおもいついたことをなんでもしゃべる」というが、おもいついたことをなんでも試すのは、場合によっては軽率なだけである。何やってんだyo!
とはいえ、すぎたことはしかたがない。「死ぬわけじゃなし」とシンゴンモドキを呟いておわっておこう。
以上、連絡おわり。